目次
概要
・ジャンル
横スクロール2DアクションRPG
・特徴
推定プレイ時間60時間程度
買い物・探索・章形式で綴る長編・巨大なボスとのバトル・レア装備
様々な強化要素・爽快感のある自由度の高い戦闘・アイテム合成など
230種類以上の装備品、300種類以上のアイテム、60種類以上の技、100種類以上のユニークな効果
・ストーリー
村が魔物に襲われ、幼馴染の少女と生き別れた主人公。
気が付くと、目の前にいたのは喋る鳥と、人間のいない世界だった。
時と運命とに翻弄されながらも、真の勇気と優しさを持ち立ち向かう青年の、数々の冒険を描いた長編物語
・Revisionでの更新点
ワイド画面、高解像度対応、多言語対応、各種便利機能・便利アイテム、ステータス割振り、キーコンフィグ
憑依技の仕様変更、チュートリアルデモの追加、大規模な追加ストーリー、追加ボス・追加エンディング、
追章からの新たな強化要素、Steam実績、イラストレーターシガタケ・龍渕はくによる豪華グラフィック
~Steamより抜粋~
ゲーム性
中世ファンタジーのような世界観で、魔物を倒していくアクションRPGゲームです。
ゲームの流れは、「ストーリーで目標がわかる」>「2Dでマップ探索しつつ雑魚敵とアクション」>「マップ最奥でボス戦」といった、伝統の2Dアクションゲームのシステムとなっています。
イチオシ・オススメの注目点!
何と言ってもイチオシは「ストーリー」。
推定プレイ時間60時間の半分を占めるくらいの濃厚なストーリーが一番の注目点でしょう。
「タイムトラベル」要素があり、主人公は仲間を救うために過去へと飛びます!
あまりネタバレできなくて、具体的に説明できないのですが……感覚的で言うなら、「ジョジョの奇妙な冒険」みたいな大人向け少年ジャンプが好きな人には刺さると思います!
「アクション」もシンプルながら奥深さがあります。
基本アクションがしっかりしていて、最初から終盤まで基本が崩れることがないのですが、カスタマイズ要素がかなり尖っていて、無限の「遊び」がありますね。
こちらも例えるなら……「朧村正」あたりが近いのでしょうか?
それから……ストーリーと被りますが、「キャラクター」も重要です!
知識豊富な世話焼きカラス、ちゃっとバカだけど頼りがいのあるお兄ちゃん、黒幕系さばさばした女将ウェイター、お人よしの女性魔導士にツンデレの女性魔導士等々。
なんかラブコメが始まりそうなメンツですが、彼らの生き様を描くストーリーは情熱的で刺激的!
キャラが気に入ったら買うのもぜんぜんありだと思います!
ストーリー
これは、大切なものを失う宿命と、運命の天秤に翻弄される、青年と鳥の物語――
昔々、在りし日の青年(少年)は故郷の夢を見ます。
故郷が魔物に追われ、幼馴染の少女と逃げているところを、思い出すのです。
逃げなきゃ……
もっと早く……
もっと遠くへ……
しかし、逃げた先に大きな魔物が待ち構えていました。
大きな魔物に襲われ、少年は意識を失います。
気が付くと、少年は小屋で寝ていました。その傍らには、何故かしゃべるカラスがいました。
カラスいわく、
「目が覚めた時には少年と共にここにいた」
「目が覚める前の記憶が思い出せない」
「ここがどこなのかわからない。飛んでみたが近くに人里はまったく見えない」
と言います。
少年も外に出てみますが、故郷も、少女の姿さえも見当たらない、知らない風景が目に飛び込むだけでした。
帰る当てもなく、最初はカラスの言う通り生きるために食料を集めていましたが、次第に少年の心へ焦燥感が溜まっていきます。
故郷はどうなったんだろうか?
幼馴染の少女はどうなったんだろうか?
孤独だった少年の心を占めていたのは、少女のこと。
魔物に襲われた夢を何度も見て、たまたま見つけた少女のリボンを見つけて、少女との思い出を思い返して。
少年は、深い、深い森へ、入っていくのでした。
例えどんな危険が待っていようとも。
半ばで尽きたとしても。
後悔はしたくない。
探しに行こう。あの子を……故郷を。
そして八年後、青年と、ひょっこり心配でついてきたカラスはようやく森を抜けることができました。
八年ぶりに「人間」を見つけ、
八年ぶりに見つけた人間……傭兵のガウから、城下町リスパダールの酒場を紹介されます。
でけー城下町なんだ。
大きな街の酒場にはよ、
自然と集まって来るんだぜ、色んな情報がな。
傭兵のガウと酒場を切り盛りするミルゥに勧められ、青年と鳥は酒場のギルドで働くことになります。
ギルドで働きながら情報を集めて、故郷を、あの子を探すことに決めたのです。
ギルドで依頼をこなすにつれて、彼らは気づくのです。
自分の故郷、あの子について。
自らの過去について。
そして、道中で手に入れた伝説のアーティファクト「アストライアの天秤」について。
運命に巻き込まれながらも、すべてを助けたいと願う優しい青年の物語が、始まります。
キャラクター設定
主人公
本作の主人公です。幼馴染の少女を探すため、城下町リスパダールの酒場のギルドで働いています。
額に幼馴染の少女のリボンを身に着けているのが特徴ですが、他の特徴……名前や顔の容貌、口調等はプレイヤーからはわかりません。(会話ウィンドウが出ず、かくかくしかじかみたいなエフェクトのみで話す)
他の仲間からの評価は「女性と見間違うほどの外見」で「優しい性格」なのだとか。
青年は今まで戦ったことがなく、辺境を抜けてきて初めて「魔物」と戦ったくらいですが、そのセンスは歴戦のガウをうならせるほど。カロンと力を合わせれば、アーティファクトの守護獣を倒せる力量を持っています。
幼馴染の少女、アヌリスには並々ならぬ想いを持っています。身寄りもなく孤独だった青年と寄り添ってくれたのはアヌリスだけで、アヌリスもまた身寄りがなかったため、家族ともいえる仲だったのかもしれません。それだけにアヌリスを心配しており、八年経った今でも探し続けています。
そして何の因果か。過去を重視する青年の手のもとに、偶然にも伝説のアーティファクト「アストライアの天秤」が落ちてきます。所有者となった青年は人々の過去について触れていくことになります。
カロン
本当の名もきっとあるとは思うんだが……
思い出せそうにないからな。
これからわたしのことは、カロンと呼んでくれ。
私に知識を与えてくれた、
ここにある本の著者の名だ。
記憶喪失の鳥で、主人公に知識を与えてくれるお節介焼きの相棒のカロンです。
小屋に置いてあった本から学んだ情報が武器で、その知識・洞察の鋭さは青年もつい頼りきってしまうほどです。
戦闘に直接参加することはできないものの、しかし、どういうことか、カロンがいると青年に力が湧いてきたり、また未知のモノを召喚できる「憑依技」が使えるようになります。
カロン自身も理由がよくわかっていないようですが……。
そんな頼れるカロンですが,章をまたぐにつれてよくわからないスケベ心を出すのがたまに瑕。
まるで「鳥だから無知」「性別は人間じゃないから関係ない」みたいな態度で女性の前でもずけずけと言うことがあり、女性の顰蹙を大いに買っています。
……普段は本当に頼りがいのある鳥、なんですよ?
ガウ
カ~~~ッ!
信じらんねぇ根性してんなアンタら……
いい考えが浮かんだぜ。
アンタを街の酒場に紹介する事が出来るぜ。
俺の名前はガウってんだ。
とりあえず明日街に連れてってやるよ。
リスバダールの街の酒場で働く、傭兵の男・ガウです。
非常に明るく軽いノリでムードを盛り上げてくれる男性で、親しみやすく、街の人からも慕われています。
彼の本領は魔物狩りの腕で、「馬鹿」だと毎回辛らつな評価をしているミルゥも、その腕は信じて疑わないほどなのだとか。また本人も考えるのは得意でないと自負しているようで、ミルゥの指示に従いつつ戦闘や力仕事に専念しているようです。
頭を使うことは苦手なため、直観に従って動くことがあります。その直感は鋭く、理論を越えて真実にたどり着く……時もあるのですが、ただ周りの人間からしてみれば理屈がわからず意味不明だったり、結局主人公が解決して空回りしたりするので、「やっぱりガウは……」という目で仲間から見られてしまうという……。
ミルゥ
あ、本当に美男子!
それに、喋るカラスって本当だったんだ!
またアイツの冗談かと思ってたわ……
私はミルゥ。
殆どいないマスターの代わりに、
ここを管理しているの。
リスバダールの街の酒場で働くマスター代理のミルゥです。実質マスターのようなもので、仕切りはミルゥがしているようです。
酒場はギルドを兼ねていて、リスバダールの住民の依頼がここに集っています。なのですが……ギルドのメンバーはミルゥとガウしかおらず、手が足りていなくて、新しく加入する主人公やカロンを歓迎してくれます。
性格は気の良いおちゃめな女将といった感じです。初対面の主人公やカロンに空き家をくれたり、故郷や幼馴染の情報を集めてくれたりと気前が良いのですが……言いたいことははっきりと言う気質らしく、かなりの直球でぐさりと言葉を刺してくることがしばしばあります。特にガウへは辛らつですね。信頼と愛ゆえに……ですかね?
酒場の常連さんも、思わずにっこり見守っているようです。
謎の少年
運命を変える事は許されない。
アンタ達の結末はもう決まっているんだ。
天秤の所有者が弱っている今なら……
僕に与えられた力で起動する事が出来る。
アストレイアよ!
この者達に裁きを!
突如、主人公達の目の前に現れ襲い掛かってきた少年です。華奢な見た目に反して戦闘力がかなり高く、その攻撃の量・質は主人公達では手も足も出ないほどです。何らかの魔術か、常に空を高速で飛び、複数の高威力の魔術を駆使して主人公達を攻撃します。
「アストレイアの天秤」の所有者である主人公の命をしつこく狙ってきます。その理由はアーティファクトの効果にあるようですが、詳細を知らぬ主人公達はどうすることもできません。
また「アヌリス」という名前にひどく警戒をしているらしく……?
ベルケイドの魔女
ベルケイド鉱山街か?
あそこは今噂の白い魔女が守っている。
近隣の魔導師達を率い、
魔物軍勢と戦っているらしい。
ベルケイドと呼ばれる町は、数多の価値ある鉱石が発掘される町です。
しかし、それだけではなく、ベルケイドには「賢者の塔」と呼ばれる名所があります。
賢者と呼ばれる人物が住んでおり、賢者の知恵にあやかって魔導師達が集まっているのだそうです。
そして賢者の弟子と呼ばれるもの、「魔女」と呼称される者がいます。
彼女達は賢者によって育てられ、いずれはその全てを引き継ぎ、ベルケイドの有事に備えているのだとか。
その有事とは何か。ベルケイドにいるものであれば誰もが知っていることなのだそうですが、城下町リスバダールからは遠い町のため、主人公たちは知る由もありません。
アヌリス
アヌリスは、黒い鳥っていう意味なんだって
黒い鳥は
不幸を運ぶ鳥
みんなの不幸を持ち去って
そうしたら
みんな幸せになれるよね
主人公の幼馴染です。お互いに孤独で、孤児院が潰れた後に主人公と寄り添い、暮らしていたようです。
そのためか、主人公が故郷の名前さえ思い出せないほど、故郷のイメージはアヌリスとの思い出しかありませんでした。主人公にとって、家族以上の、幼馴染がすべてといえる間柄だったのかもしれません。
主人公にたくさんの言葉を残し、今もなお主人公の中に根付いています。そのことを夢や幻を見るように何度も思い出し、主人公を導きます。いつか青年とアヌリスが出会う日がくるのでしょうか?
アストライアの天秤
運命と言う名の天秤より
選ばれいでし命あれば、結果、生まれ叶わぬ命あり
運命の改竄か 運命を傍観か
その選択にはいかなる責任もなく、
罪もないのだろうか――
運命の女神と名高くも慈悲深い、アストライア由来の伝説のアーティファクトです。
伝説とあって、天秤がどのような効果を持つのか、詳細に知るものは誰もいません。それどころか実在を怪しまれており、今では存在を知る人も数限られた知識人のみとなっています。
知識人曰く、「アストライアの天秤」には「運命を改竄する力」があるのだとか。
主人公は偶然にも天秤を拾い、所有者として肌身離さず持っていますが、「どうやって」「どうして」天秤が起動するのかわからないまま天秤の力に巻き込まれます。わかっているのは、起動すると過去に飛んでしまうこと、過去で何かを成すと未来が変わること、それだけです。
一体、天秤にはどういう効果があるのでしょうか?
そして、運命を改竄する力を持つアーティファクトでありながら、なぜ「天秤」の形なのでしょうか……?
バトルシステム
基本システムの紹介
バトルは2Dアクション形式で行われます。有名どころを上げるとすれば、「メトロイド」系と同じです。
とはいえ、マップ探索が主ではなく戦闘面に力を入れていて、かつ接近戦が基本ですので、近いものをあげるとすれば「朧村正」とかでしょうか?
まず基本の動作ですが、「攻撃」「ガード」「ステップ」の3種があります。
「攻撃」はボタンを繰り返し押すことで、武器を振り続けて攻撃をします。
「ガード」は押し続けることでガードゲージがあるうちはダメージを0にできます。
「ステップ」は完全無敵で、後ろに大きく飛び退ります。
武器が両手武器だと盾が使えなかったり、あるいはリーチ・重さという概念があったり、武器ごとにモーションが違ったりします。個人的にオススメはハンマー系ですね! 威力×リーチ=パワー!
そしてストーリーや強化を進めることで解禁される要素として、「奥義」「憑依技」があります。
「奥義」は特殊なモーションで攻撃します。通常攻撃よりやや強く、特定の状況で役に立ちます。
「憑依技」は精霊みたいなものを召喚します。画像のように別召喚もあれば、主人公自体が変身して攻撃するもの、攻撃ではなく支援をするもの、攻撃力が低いものの長時間付き添ってくれるもの等、かなり種類が豊富です。
これらを組み合わせてモンスターと戦います。
戦闘システム自体はシンプルなんですが、装備する武器種や、使う憑依技でまったくと言っていいほど、戦闘の難易度が異なります。個人の好みもけっこう大きく出ると思います。私は補助系の憑依技が好きでそればかり入れてました!
アクションとしては難しめの方で、きっちりと相手の攻撃を見極めながら攻撃する必要があります。
カスタム要素
武器種や憑依技のカスタムについて、上記でちょこっと触れましたが、種類が豊富です。
武器は何十種類とあり、憑依技は6属性×4種類あります!
どれかが弱いというわけでなく、どれも性能がとがっています。これだけでも選ぶのが楽しいんじゃないでしょうか。
他にもステータスの数値を直接いじる要素として「レベルアップ時のステータス割り振り」や「GROWによるステータス獲得」がありまして、好きなように主人公を育てることができます。
私は前半アタックとスピードを上げる脳筋プレイで、後半はマジックを上げる魔導+憑依技プレイをしていました!
それからそれから、いわゆるパッシブスキルを司る「KARON」も見どころばかりです。全96種の中から能力を選べます。
これも各プレイに沿った極端なスキルが多いので、好みで選ぶといいかもしれません。
と、これだけでも自由度の多いカスタム要素ですが……
これが本編クリア後(追章)になると、倍に近い数に増えます。
いや、倍じゃすまないかも……。
あまりに自由度が高いので、私も全部は把握できないほどでして……とにかくカスタムが好きな人は気に入るでしょう!
他・オススメ点
BGM
元は十数年前から開発が始まったフリーゲームでした。その名残か、BGMはフリー音源ばかりとなっています。
しかし、まるでフリーで公開されているBGMとは思えないほど、ゲームの雰囲気とあうチョイス! ほとんど違和感なく、最初から最後までゲームをプレイすることができるかと思います。
それはそれとして、OPは良い曲ですよね。何度も見ちゃいます。
背景の作りこみ
世界観とあいまって、非常に美しいです。
私が好きなのは7章ですね。ストーリーが絡んでいるのもありますが、すごく幻想的でした。
いろんなところを旅するので、きっと気に入る景色があるはずです。
キャラクターの衣装
武器・盾でなく、鎧部分も着せ替え可能で、好きな恰好を楽しめます。
あと、ある女の子キャラのみ、あんな大胆衣装に着替えさせることができたり……!
……追加コンテンツで、他キャラの着替えも実装してくれませんかね!?
総評
「ASTLIBRA Revision版」の解説はいかがだったでしょうか?
RPGのストーリーが好き、2Dアクションが好きという人なら、ASTLIBRAと相性が良いはず!
ステータスをカスタムして強い主人公を育てたい、なんていう要素が楽しみたい場合も、カスタム要素が100時間では遊びつくせないほど深い! です!
とりあえずSteamに無料体験版があるので、プレイしましょう!
あと個人的な要望なのですが……スピンオフ作品を作ってほしいなー、なんて……。
既に元々あった「パン屋の娘」が主人公の外伝は、DLCで発売すると宣言されています。これはすっごい嬉しいのですが、ガウが主人公とか、ミルゥが主人公とか、そういうのも面白そうなんですよね。ミルゥは経営シミュレーションとか、タワーディフェンスとかジャンルが変わりそうですけど。
仲間になる各キャラのスピンオフ作品やってみたい!
あと単純に続編のASTLIBRA2を作ってもらいたい!
それだけ、このゲームが面白いんですもの!
関連情報
版権:Copyright(C)2022 KEIZO Morishige allrights reserved
製作者:KEIZO
(Twitter:KEIZO 🐟(@_KElZO)さん / Twitter)
(HP:ASTLIBRA | MAGICUS | K E I Z O)
イラスト:シガタケ
(Twitter:シガタケ(@shigatake)さん / Twitter)
(HP:画展 (sakura.ne.jp))
プログラム:山田巧
(HP:DXライブラリ置き場 HOME (xsrv.jp))
Published:hisperGames
公式ページ:ASTLIBRA Revision
Steam販売ページ:Steam:ASTLIBRA Revision (steampowered.com)
対応プラットフォーム:Steam
※敬称は略させていただきます。
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