【ローグライク】紹介!~願いを込めて、少女を救世主に育てる物語~【世界の為の全ての少女】

概要

100年以上未来の物語。世界は崩壊の一途を辿っていた。
人類は残されたたった一基の宇宙船で外宇宙への救助を計画した。
乗り込むのは世界で最も優れた人材である必要があった。
世界はその全てを注ぎ、たった一人の少女を育て上げる。

「何者でも無い少女を世界の救世主にするゲームです」

~Steamより抜粋~



ストーリー

君は知っているだろうか? 『第14区シアター』のうわさを。


そこは『唯一栄えている都市』だという。
今という時を忘れたかのように佇む、無垢なる街。
そして、そこには無垢なる少女がいた。


少女にとって、変わらぬ日常。
学校の友達と遊び、家庭教師と勉強し、両親に愛を注がれる。
その日常は、少女にとってかけがえのないものだった。

『だって、世界がこんなにも活力に溢れているんだから』

誰かの言葉は、きっと少女の心を代弁していた。

だが、少女をそう思わせているのは、少女が知らぬ裏で動く『計画』によるものだった。


少女は、何も知らない。
今の日常はすべて偽りであることも。
少女の同級生役、少女の友人役、そして少女の両親役。街の行き交うすべての人々が少女の為に、用意された人材であることも。
世界は既に滅びかけていて、自らが救世主として祭り上げられることも、知らない。


少女の家庭教師、『管理官』と呼ばれる男は、少女を救世主にするべく暗躍する。
少女を導く先に、世界の救いはあるだろうか。

ゲーム紹介

一風変わった、ローグライクのデッキ構築型ゲームです。
プレイヤーは少女の住む街の管理官となり、人材を雇って街を発展=少女を育成します。

ローグライクですが、シミュレーション寄りのジャンルです。
ストーリーも淡く、切なくなってしまうような……人々の想いが伝わってくる内容になっています。
あなたの想いで、少女を救世主に導いてあげてください。
難易度は難しい部類に入りますが、昨今のローグライクが苦手という方にぜひ、おすすめしたいゲームです。
ローグライク観が変わるかもしれません。

実際のゲームシステムを軽く説明しましょう。
簡単な流れとしては、下記の通りです。

1,人材を雇う
2,コストを使用して行動する
3,少女が受けた影響に応じて成長する
4,6シーズン(シーズン=ターン)繰り返す
5,アビゲイルテストを受け、合格する

管理官であるプレイヤーは、少女に良い影響を与える人材を雇い、街を発展させていきます。
少女は街にいる人を通して活気を感じ、やる気と希望を養い、勉学に励むでしょう。
この雇う人物の選択、活気をどう伝えるかがローグライク要素となります。


人材には活動する区域、能力値(知性、慈悲性、魅了性、身体性)が決まっています。
雇うと区域に配備されて、該当の区域の各ステータス値に能力の数値分を加算します。
例えば「ちっちゃな整備士」を雇うと工業区域に配備され、身体性以外のステータスを+1します。
(なので上図だと、工業区域の上の数値が「2、2、2、1」に変化するわけですね)

管理官はシーズン毎に人材を雇った後、どの区域をどれくらい活性化して、少女に影響を与えるかを決定します。
どの区域の影響が伝わるかどうかは素のままだと少女の気持ちと天運次第ですが、コストが許す限り必ず彼女に特定区域の影響を与えるよう采配することもできます。
またコストを別のことに使用して、人材の更なる雇用や、人材の特殊能力の使用、アイテムの使用等ができます。
ただし、毎回派手に動き回ると、少女はこの世界に疑問を持ち始めてしまいますが……。

6シーズン(シーズン=ターン)で1期が終了し、期の終了時に「アビゲイルテスト」が行われます。
本当に少女が救世主足り得る才能を身に宿しているか、成長をしているかを確認するために、
この街の資源元となっている財閥から「審問官」がやってくるのです。
四人の審問官はそれぞれ知性、慈悲性、魅了性、身体性を重要視しており、彼らの質問と少女の回答で、何人の審問官が納得したのかで合否となります。

このアビゲイルテストを毎期乗り越え、少女が救世主となれば、ゲームクリアとなります。

ゲームの面白さとしては、その場の人材、その場の環境でどう少女を育てていくか?、というところにあると思います。
ゲームバランスはかなり良好で、最初はボロボロに負けてしまうが、慣れてくれば勝利回数が増えてくるといったところは良いローグライクあるあるですね。
デッキ型でカードが人材であるところも良い感じです。この世界観だからこそ、ひとりひとりの人材の深みが出ているような気がします。
従来のローグライクが好きな方も、世界観・ストーリー重視の方も楽しめると思いますよ!

このゲームの推し!

このゲームで私が面白いと思っている点は、二点あります。

1,世界観とストーリー
2,「戦う」という要素を含まないローグライク

1,世界観とストーリー

プレイしていただければわかるのですが、もう世界は滅ぶ寸前です。
上の写真見ると、「現代社会っぽいじゃーん」って思うかもしれませんが、ところどころ挟まれる情報を見る限りでは、もう世界は人が生きていけるような状態ではなく、街も少女の目が届かない外まで行くと、ボロボロになっているそうです。
にも拘わらず、人は生きていくために必死にあがいています。
すべての業を少女に託すような冷徹な心を持っていても、なお、少女を、人を愛する気持ちが存在する。

私はこの世界・人たちを美しいと思います。
だからこの世界の人たちが助かってほしい、頑張ってほしいと、何度もプレイしちゃいますね!
いやほんと、アニメ化とかメディアミックスしませんかね?


2,「戦う」という要素を含まないローグライク

そもそもローグという題材自体が、「戦う」要素が含まれているので、含まれていないことの方が珍しいのですが……。
ただ「戦う」という要素があるから、ローグライクは避けていたという方もいるのではないでしょうか?
あるいは、シミュレーションが好きで、アクション要素が含まれやすいローグライクは範疇外だったという方もいるかもしれません。
そんな方々にも好まれるゲームだと、個人的に思っています。

正直、プレイして「既存のローグライクと雰囲気が違う」と感じました。
セオリーに行き着くまでの考え方は既存ローグライクとほぼ同じですが、世界観が違うだけでこんなにも感触が違うんだなって思いましたね。
街づくりといえばそうですし、少女育成ゲームと言われればそうです。シミュレーション寄りの内容で、だけどシミュレーションゲームと紹介するには何か違う、新しい形がある……ような気がします。
まあ気になるって思ったなら、十中八九気に入るゲームになると思いますので、ジャンルを気にせずズバッと買うのが正解かもしれませんね!


あと個人的に推しなのは秘書さんです。

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製作者情報

ソフト名:世界の為の全ての少女
開発元:©2022 yondray
Twitter:https://twitter.com/yondrayGames
販売先(Steam):https://store.steampowered.com/app/1860600/
Demo版もあるため、気になったら試しにプレイしてみてください。

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