概要
ーあくまでも、生きて天界に帰ろう。
『魔界堕ちのラズリエル』はデッキ構築ローグライクに闇堕ちの要素を加えたゲーム。
魔界に落ちた天使が悪魔の力に ”堕ちる” 前に塔を登り、天界への帰還を目指します。
天使が魔界でひとり生き延びるためには、時に悪魔の力を使用しなければいけません。
ただし、その力に頼りすぎるとカルマが蓄積し、身体・精神に異変が起こってしまいます。
果たしてラズリエルは塔を登りきり、無事に天界へ帰還することができるのでしょうか…？
～Steamより抜粋～
ゲーム性
概要の通り、ターン制デッキ構築型ローグライクに闇堕ち要素を加えた作品です。
主人公は天使のラズリエル。彼女の手にあるのは天使の力ですが……舞台は魔界。闇堕ちしてしまう強力な悪魔の力を使うことができます。
悪魔カードの力を使用して、魔界を踏破し、天界へ戻るのが今作のゲームの目標となります。
このゲームには闇堕ち要素として、カルマという要素・値があります。
カードには天使の力や悪魔の力が宿っており、どのカードを使用したかでピュア値・カルマ値が変化！ 選択の時に、どちらに天秤が傾いていたかでラズリエルの行動が変化していくのです！
魔界に落ちたラズリエルは天界へ戻るべく、天を目指して歩いていきますが、その道中には、天使を目の敵にする強力な悪魔がうようよと徘徊していることでしょう。
そのため、強い悪魔の力に頼らざるを得ない場面もあります。
生きて帰るためにも悪魔の力を使うべきか。そして彼女がどのような選択肢を取っていくのか……。
天使のままでいられるか、悪魔に堕ちていくか、それはあなた次第です！
ゲームシステム
要素をひとつひとつ説明すると、
＞＞デッキ要素～よくあるデッキ構築系ゲーム～
よくあるデッキ構築系ゲームです。
コストという概念はありませんが、「威力」「射程」や「ピュア」「カルマ」という要素があります。ピュア・カルマについては後述で説明します。
↓天使カード。青い。ピュア
↓悪魔カード。赤い。カルマ
＞＞ターン制～盤上バトルシミュレーション風～
攻撃や移動、デッキのリロード等、どの行動も1ターン消費となります。
自分のターンを消費すると、今度は敵のターンです。「不思議なダンジョン」系列みたいなターン制シミュレーション系ですね。
たまにターンを消費しないカードがありますので、効果をきちんと確認しながらアドバンテージを作っていきましょう！
↓ターン制なので考えて動こう
↓敵が強いので射程を活かそう！
＞＞マップ～一部屋規模で敵を殲滅し進めるゲーム～
マップは一部屋規模です。
ちらほら障害物があり、数体の敵が散らばっている状態から、戦闘が始まります。うまく障害物を利用し、敵を倒しましょう！
だいたいは敵を殲滅することで次のマップに進む（天界へ登る）ことができます。
敵を倒し続け、魔界から天界を目指しましょう。
↓マップを進めるとこんな感じ
↓敵がいないアイテムだけのマップもある
＞＞ピュアとカルマ～傾く天秤でストーリーが変化～
戦闘中に使うカードやアイテムには、属性とピュア・カルマ値が設定されています。
属性が天使の力であれば天使のピュア値が、悪魔の力であれば悪魔のカルマ値が溜まります。
（例外として堕天使カードはピュア・カルマ値がありません）
溜まった分は「レベルアップ時」と「章の区切り」でチェックが入り、どちらに傾いていたかで手に入るスキルやイベントの進み方が分岐してしまいます！
～レベルアップ時～
敵を倒し続けるとレベルアップし、その時に溜まっていたピュア・カルマ値が清算され、天秤の傾きに見合ったスキルを手に入れます。
天使の力を使い続ければ天使として「成長」し、悪魔の力に侵されカルマ値が溜まり続けてしまうと身体の「変異」が訪れてしまうでしょう。
ラズリエルは天使のままいられるのか、それとも悪魔の変異を使いこなして魔界を脱出できるのでしょうか……？
レベルアップ時に表示されるピュア・カルマ値はリセットされます。
レベルアップから次のレベルアップ間のピュア・カルマ値を問われるので、常に気を付けていたいですね！
～章の区切り～
物語の区切りがつくと、それまで行ってきたラズリエルの行為……溜めてきたピュア値・カルマ値の「総合計」が問われます。
悪魔のカルマ値が高ければラズリエルは闇堕ちしてしまい、イベントでのラズリエルの行動は残酷に変化してしまうでしょう。
天界へ登り切った時、ラズリエルはどのような結末を迎えることになるのでしょうか？
↓天使としてしっかり気を持ち直す
↓カルマが高いと心が傾いてしまい……
＞＞カードの特徴～手軽な天使と強力な悪魔、そして究極の堕天使の属性～
カードにはそれぞれ属性と特徴があります。
～天使～
ラズリエルがデフォルトで持っているカード種で青いです。
威力が弱いものの、デメリットがありません。ピュア値が増加します。
～悪魔～
進むことで道中手に入るカード種で赤いです。
威力が高く範囲技が多い反面、一回使用するとデッキから消滅します。
使用するとカルマ値が増加します。
～堕天使～
ショップで天使カードと悪魔カードを合成することで手に入るカード種で紫です。
威力が高く範囲技が多い上、デメリットが存在しない良いところ取りの属性です。
ピュア・カルマ値は上がりません。これは吉となるのか、凶となるのか……？
↓それぞれのカード種
↓書いてある数値が天秤に追加される
＞＞ショップ～かわいい悪魔との取引～
決まった階層まで進むと、悪魔少女「トルーシー」と取引ができます。
トルーシーとは「カードの合成」「休憩」「何もしない」が選択でき、また最初のうちは「倒した悪魔の魂を捧げる」ことができます。
「休憩」はHP回復、「何もしない」はそのままなので、「カードの合成」の説明をば。
特定の天使カードと悪魔カードの組み合わせで、堕天使カードを作成することができます。
堕天使カードはどれも強力なため、合成を積極的に狙っていきましょう！
合成できる堕天使カードの種類を増やすには、「倒した悪魔の魂」をトルーシーに捧げ、トルーシーのレベルが上げることで増えます。
ようは周回要素ですね！ 周回してレパートリーを増やしましょう！
↓天使の力と取引で助けてくれる……らしい
↓捧げた魂を増やせばもっと種類が増える！
……等々、シンプルなゲーム性ながらも、奥深さがてんこ盛りです！
世界観・物語
とある世界に、天界がありました。
昔に大きな戦いがあったこと以外、とてもとても平和な世界。
女神「エメリア」の指導の下、天使たちは日々幸せに過ごしていました。
天使「ラズリエル」も、その中の一人です。
しかし、何の拍子だったのか、何かの運命だったのか――。
ある日、ラズリエルは気が付くと、今まで見たことのない土地に放り出されていました。
空が暗く、風景もおどろおどろしく。まるで教科書で見た魔界みたい……。
いつまでも呆けているわけにはいきません。
ラズリエルの記憶の中にある教科書には、次のことも書いてありました。
「悪魔たちは天界へ進行するために塔を高く建設し、天使たちは戦ったが止められず、天界と魔界を隔離するための扉を作るしかなかった」
ラズリエルも塔を上っていけば、きっと天界とつながる扉の前へたどり着くに違いありません。
ラズリエルは天界目指して、悪魔がはびこる塔を上り始めるのでした。
●世界観
多くの悪魔がうろつく塔を上っていきます。
悪魔たちは先の大戦で天使たちに恨みを持っており、容赦なく天使であるラズリエルに襲いかかってきます。
中には協力してくれる悪魔もいるようですが……？
塔には様々な活動の痕が残っています。
ラズリエルの活動で最も頼りになる痕跡は、先の大戦で悪魔と天使が戦った痕でしょう。そこには倒れた天使の力の名残が存在していて、ラズリエルはそれを己の天使の力へ加えることができます。
また魔界だけあって、悪魔の力もあちらこちらに。それらを拾って悪魔の力を取り入れることも出来ます。が……もちろん取らない選択肢もあるでしょう。
塔の中には、悪魔の思想を窺えるような建築もあります。
何故、こんな部屋が存在するのか。物語を進めていくことで明らかになる世界観もあるはず！
●物語
ラズリエルが魔界で目覚めるところから、ゲームが始まります。
現場の状況を見て「ここが魔界である」ことと、「魔界の塔が天界への帰り道になる」ことは把握できましたが、それ以外の事は何もわかりません。とにかく天界へ帰るために、道中の襲ってくる悪魔を倒しながら進みます。
道中進んでいくことで、ラズリエルの記憶がよみがえります。
思い出すのは女神「エメリア」との会話。エメリアは魔界の世界観や、天界との確執を語りました。悪魔と天使は、相容れないものであると、それは強く。
思い出したことを再び心に刻みながら、ラズリエルは塔を上っていきます。
もし、ラズリエルが悪魔に敗れた時。
ただ死を迎えることはなく、エメリアの力によって肉体が復活します。
ただし、魂は魔界にあるため、復活する場所は魔界。また記憶も抜け落ちての復活となります。
ラズリエルは再び学んだことを思いはせながら、天界へ戻るために進むしかないのです。
キャラクター
＞＞ラズリエル ～希望を抱き続ける天使～
＞＞ラズリエル ～希望を抱き続ける天使～ラズリエルは主人公です。
天使の学校では優等生（自称）であり、多くの事を女神から学んでいたようです。また魔界のことも見てすぐに知識と結び付けられるくらい、観察眼が鋭い！
女神からも信頼が厚く、本当に優等生なのかもしれませんね。
魔界に何故か落ちたものの、持ち前の元気さ・活発さで天界へ戻ろうとするのが今作の物語になります。
途中で邂逅した悪魔の少女「トルーシー」との会話では、お人よしや天然の部分が垣間見えます。
また女神とやりとりを思い出したラズリエルには、懸命に女神を信頼する一途な面も見られることでしょう。
総じて「人が良い」と言われそうなラズリエルですが、悪魔の力に頼り闇堕ちしてしまうと、途端に残酷な表情をのぞかせます。
その残酷さも、ラズリエルの一面なのでしょうか……？
ラズリエルがどのような成長・変異を遂げるかは、プレイヤー次第です！
↓彼女の目的は塔を登ること
↓本人はけっこうおちゃめ
＞＞トルーシー ～くすぶり続ける小さな悪魔～
＞＞トルーシー ～くすぶり続ける小さな悪魔～途中の階で出会う悪魔の少女です。
彼女は道中で戦う悪魔とは異なり、契約や取引を主とします。ラズリエルとは、天使の力をもらう代わりに「魔界でも生きられるよう手助け」する取引を持ちかけました。
具体的には天使と悪魔の力を合わせた「堕天使」のカード合成ですね。
彼女自身は天使に対して偏見はなく、平等に取引を持ち掛けてきます。天使と悪魔の諍いの歴史を知らないわけではなく、また悪魔の価値観を持っていながらも、です。天使との戦いに経験はないようですが、そこに彼女の気質がうかがえるような気がしますね！
最初はラズリエルには取引する相手のうちの一人といった態度を取っていますが、彼女と取引するうちに仲が進展していくのでしょうか？
↓初対面でも悪魔らしく要求してくる
↓魂を捧げてWin-Winになろう！
＞＞エメリア ～天界を守る女神～
＞＞エメリア ～天界を守る女神～天界を守る女神で、ラズリエルから見れば上司や先生に当たります。
天使たちを優しく諭して導き、天界を良き世界にしようと努力しているようです。
エメリアは天界の歴史や天使の技術について、ラズリエルへいろいろ教えていました。
物語の途中途中で回想が入り、そこからエメリアの人となりを理解することができます。
ラズリエルが魔界の塔を上りきれた時、ようやく記憶ではなく本物の彼女と出会えることでしょう。
↓厳しくも優しく導く女神
↓君は期待に応えられる？
このゲームのオススメ部分！
このゲームのオススメ部分は、「非常によくまとまっている」部分です。
ローグライクの特徴をしっかり押さえています。周回して「ロック要素を解禁する」「知識を蓄える」という点を正しくこなしていけば、順当にクリアが見えてくることでしょう！
非常にわかりやすいローグライクを体現しているゲームだと、筆者は感じました！
プレイに関する設定や、それに紐づく効果に複雑さがないのも、良いと思います。
例えばテーマである「天使」「悪魔」。レベルアップである天使の成長なら良い効果、悪魔なら変異・堕天で悪い効果というのも、イメージからすごくわかりやすいですよね。
目標もわかりやすい。「堕天せずにクリアできるか否か」です。
初プレイ時でもメリット・デメリットが直感・イメージとつながっているから、プレイ方針に迷うことがないのではないでしょうか。
以上の点で迷うことが少なく、ローグライク初心者にオススメできる作品だと思います！
慣れてきたら各テーマに沿ったデッキを構築して遊んでみると面白いかもしれません。元からバランスが良いだけに、試行錯誤が楽しめるでしょう。
個人的に試行錯誤が面白いテーマは天使側だと思っています。カードのルール然り、成長・変異もかなり面白いですからね！
総評
もしローグライク初心者でオススメのローグライクを聞かれた場合は、これをオススメするくらいには、とても良いゲームです。
皆さんも周りor自分が「ローグライクっぽいローグライクをやりたい」ということであれば、ぜひ勧めてみてください！
あとは個人的な要望ですが、シンプルさも魅力的なのですが、そこからいろいろ追加モードがほしいです！
例えば……。
・ラズリエルが天使側テーマなので、番外編で悪魔側テーマのキャラを作ってほしい
・カード削除要素がほしい
・ランダムイベント（今は階層で固定なので）がほしい
・天使側成長を引けるイベントがほしい（変異はトルーシーから引ける）
・ショップ要素があるとよりローグライクかも？（悪魔の魂と交換でカード販売とか）
・マップから逃亡とかもあるといいかも？
……というところでございます。
現状でも面白いので、後日談的に広げてくれればもっともっと楽しめそうな気がしています！
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攻略記事：魔界堕ちのラズリエル_攻略記事
関連情報
製作者： Otakesan
公式サイト：オタケサン｜note
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販売先：Steam：魔界堕ちのラズリエル (steampowered.com)
：Nintendo Switch：魔界堕ちのラズリエル | My Nintendo Store
対応プラットフォーム：Steam、Nintendo Switch
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