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【TCG】遊戯王 マスターデュエル 不知火デッキ基本2編【プレイ感想】

目次

記事の趣旨

この記事はゲーム「遊戯王 マスターデュエル」のデッキ構築の試行錯誤記事となります。
あくまで試行錯誤の内容ですので、攻略ではなくプレイ感想となっております。

2022年12月にアンデット関係のストラクチャーデッキが販売・カードが刷新されました!
不知火の構築にも影響があり、またちょうどよく「デュエリストカップ」で本気構築する機会がありましたので、そのプレイを通じて得た知見を、また書いちゃいます!
以前の不知火編とはまた一味違った形となりますので、こちらを見ていただければと思います!

遊戯王におけるアンデットテーマの歴史

アンデット族のテーマは古く、遊戯王初代の「王国編」で、城之内と戦った「ゴースト骨塚」が初出です。
と言っても、その当時は「テーマ」という概念はなく、メインモンスターにあやかった関連カードが出るだけでした。ゴースト骨塚は「ゴースト王-パンプキング-」をメインにアンデット族カードを構成しているデッキで……要はメインカードにあやかれるアンデットであれば何でもよかったと言えるわけですね。
さて、そんな彼ですが、今後の遊戯王における重要なイメージを残していきました。

アンデットは曰く、
「死んでも蘇る」
「守備力が低い(あるいは0)」
「妖怪(パンプキング)もアンデット族」
というイメージです。

死んでも蘇るというのは、現代では「墓地に送られた時にアンデット族は真価を発揮する」という意味合いに変わりました。「墓地に送られたら蘇生する」「墓地に送られたら〇〇する」みたいな感じですね。
これはつまり、墓地に送られてからがアンデットは本番、と言うことです!

この特性は非常に癖が強いです。一番に上げられるメリットとしては、「フィールドだけでなく墓地でも活躍できる」点。
これは単純に「フィールドで活躍」「墓地で活躍」とリソースが2倍になっていることを指していて、継続戦闘力がひと際高いです。
多くのカードが墓地に送られて発動できるものといえば、「デッキや手札からカードを加える・召喚する」くらいです。しかし、アンデット族テーマの多くは蘇生手段を持っており、「墓地が終わり」ではないのです。成仏(除外)まで働くことができるのです。

逆に弱みは「1ターン目に墓地にいないこと」です。
……何当たり前のことを言っているんだ、と思われるかもしれませんが、これがアンデット族テーマの主題にして永遠の課題です。
「墓地で活躍できる」ということは、「墓地にいないと活躍できない」です。
フィールドならまだしも、手札にいる場合だと腐りやすく、デッキにいる状態ならまず呼び出されることはありません。「デッキから墓地送り」の能力を持つものも多数いますが、やはり直接召喚するという手を持つアンデット族はなかなかいません。
蘇生というのは一度「死」を経由しないとダメ、ということなのでしょう。
そのため初動に弱いというのが、アンデット族テーマ共通の弱点です。

この「遊戯王におけるアンデット族」のイメージを踏まえつつ、不知火について語っていきたいと思います。

不知火とは?

前述した「アンデット族のイメージ」視点から答えると、「少しずれたアンデット族」といったテーマです。
何がずれているんだ?、というと……不知火は墓地ではなく、除外で活躍するのです。

成仏=除外イメージであるといったアンデット族なのですが、不知火は「転生」という設定を持っています。それが効果にも表れていて、「墓地→除外→フィールドへ特殊召喚(転生)」という極めて特殊な召喚フローを持っているのが特徴です。
また墓地で効果を発動するのではなく、除外時に効果を発動するのも、不知火ならではです。本当は墓地を経由せず直接除外でも発動するには発動するのですが、直接除外する方法がほぼないため、墓地経由というのが一般的です。
このため、不知火は墓地という「第二の手札」だけでなく、除外と言う「第三の手札」を持つことができる、きわめて自由度の高いテーマといえるのです。
召喚の流れを極めれば、1ターンで8000LPを削りきることだって無理ではないでしょう!
幽世から何度でも蘇る不屈の侍たち……カッコイイと思いませんか!?

……と良い部分を上げればそんな感じなんですが。
悪いところを上げるとすれば、それはずばり「展開力」。
・墓地、除外に溜めるカードが少ない
・特殊召喚する手が少ない
・墓地経由で除外しなければならないので、墓地発動のアンデットより1手多く必要
・自カードを除外する効果はほぼないので、外から除外する何かしら1手多く必要
・自分の展開を支える、あるいは相手の妨害を崩す妨害能力がない

うーん。展開に必要な要素が多すぎる……。
除外が終わりじゃない以上、エンドレスでリソースになるわけですから、それを考慮して展開に枷ができているのだと思われます。しかし、それ混みで考えても、かなり展開が遅いです。
逆に言えば、それを補うことさえできれば不知火で活躍できるわけですね?
実際、「エルドリッチ」や「ヴェンデット」等の弱点を補ってくれるテーマと組むと、かなりの強さを発揮します。まだアンデット族融合のテーマがありませんが、もし出来たとするならばそちらとも相性が良いはずです。

とはいえ、まずは不知火を知らないと、デッキ構築もままならないでしょう!
ですので、まずは不知火の基礎から解説したいと思います! そしてこの記事を通して不知火に興味を持ってくれたら、そしてデッキ構築してくれたら筆者は嬉しいです!

不知火の基本展開~起点~

不知火の場合、基本的な取っ掛かりとして、下記が考えられます。

[1]「妖刀-不知火」による疑似S召喚、「逢魔ノ妖刀-不知火」による除外回収、再びS召喚
[2]「不知火の武士」による除外攻撃、フリーチェーンの墓地モンスター除外効果使用
[3]「戦神-不知火」による8000点ダメージ狙い
[4]「炎神-不知火」と「不知火流 才華の陣」によるほぼ完全耐性

[1]「妖刀-不知火」軸

アンデットSモンスターを大量に生み出し、打点を狙います。
墓地効果からのS召喚、「逢魔ノ妖刀-不知火」のフィールド召喚から、もう一度S召喚を狙っていきます。
「戦神-不知火」がとても強力なので、ダメージが出せそうな時は積極的に狙いましょう。

[2]「不知火の武士」軸

派手な打点はありませんが、除去役としてはかなり強力です。除外耐性がなければ「不知火の武士」で、格上さえも相打ち狙いで行けます。
また自墓地カードを除外できるキーマンです。様々な不知火の効果をコントロールできるようになります。「不知火の武士」自体の効果を無効にされても、発動コストの除外を忘れずにいると、かなり強引に展開を動かすことができます!

[3]「戦神-不知火」軸

「戦神-不知火」は召喚時に墓地から除外したモンスターの攻撃力分、攻撃力が上がります。
星2チューナー+星6である「刀神-不知火」でS召喚し、リリースした「刀神-不知火」を除外すれば、攻撃力は「5500」になります。そこから「刀神-不知火」を蘇生するか、再びS召喚、あるいは[1]のダブルS召喚後を利用すれば、2体で合計攻撃力はちょうど「8000」。これで1度の攻撃で削りきる戦法を狙います。
無論、相手フィールドにもモンスターはいるので、そううまくいくことはありませんが……しかし、LPを削るという要素においては、「戦神-不知火」がトップですので、隙を見て召喚を狙いましょう。

[4]「炎神-不知火」「不知火流 才華の陣」軸

このふたつはそれぞれが非常に強い効果を持っているため、個別に運用しても問題ありませんが、組み合わせることでほぼ完全耐性を持つことができます。
守りについてはガバガバな不知火。しかし、この2枚にその分の効果が凝縮されていまして、相当強力です。
ただまあ、相手に対する効果無効の手がないため、守れたとしても相手の展開を許してしまいます。この点では心もとないので、プラス「不知火の武士」で相手のターンにも干渉していくと良いかと思います。

[5] デメリットについて

不知火が攻める上での弱点は、事前準備が少なくとも1ターン以上必要なことと、打点モンスターと敵除去手段が別々に必要という点です。
罠カードのセットと同じく、「妖刀-不知火」の効果は墓地に送ったそのターンは使用できません。これを待たずに攻撃を仕掛けても中途半端な火力しかなく、最悪次のターンに回す資源がなくなってしまう恐れがあります。
また除外からモンスターを戻す方法も限られています。リサイクルするにも手間が必要で、次のターンに同じ手が使えるか怪しいところがありますので、使いどころを考える必要があります。

不知火の基本展開~方針~

不知火の展開は以下の状態を目指すように動くべきだと、私は考えています。

[1]基本的なスタンスは「1ターンで8000LP削りきる」隙を狙う
[2]相手のキーカードを重点的に除去する
[3]押し切れない場合は「炎神-不知火」か「不知火の武士」だけフィールドに残す

[1]基本的なスタンス

まず気を付けなければならないことは、攻め時を間違えないことです。
「炎神-不知火」こそ攻守に優れていますが、それ以外のカードはそうではありません。場に出せば、次のターンにはやられているものだと思ってください。
侍の維持にはコストがかかるんですね……世知辛い。

[2]相手のキーカードを重点的に除去

便利な除去カードがいくつかある「不知火」ですが、とはいえ全てを除去できるわけじゃありませんし、タイミングが遅い場合が多々あるので、相手の起点つぶしは少し不得手です。
むやみやたらに除去するのではなく、相手のキーカードを冷静に狙いましょう!

[3]防御時は「炎神-不知火」「不知火の武士」だけ残す

1とも同じ意味になってしまいますが、他のカードは基本、防御に向いていません。
そうなると残すカードを考えなくてはならないのですが、向いているのはこのふたつのカード。
どちらか、あるいは両方残して、「不知火流 才華の陣」で他カードの効果を受けないようにし、次のターンまで耐えます。

カード説明~不知火編~

個々のカードの説明・運用方法に移りたいと思います。
画像を自前で調達するのが面倒なので、Amazonから引っ張ってきました。……Amazonで値段見ましたけど、結構安いんですねえ~。ちょっと現実でも買い揃えたくなってきました。

・「妖刀 – 不知火」:レベル2、チューナー
墓地のこのカードとアンデット族1体を除外し、EXデッキからSアンデット族モンスターを特殊召喚する。
墓地に送られたターンは効果を使用できず、1ターンに一度しか使用できない。

重要度:★★★★★

不知火の顔とも言える主要カードのひとつです。青い刀に宿っている不知火の始祖らしいですね! 詳しくはゲートのストーリで!
文面にはありませんが「合計レベルが合っているSアンデット族モンスターなら、シンクロ素材条件を無視して召喚」できます。(1ターンに1回しか召喚できないとかのカード効果は無視できない)
ただし、この効果による疑似S召喚は正規S召喚ではなく、特殊召喚扱いになるので注意です。
運用方法は基本展開の方に書きましたが、これを使いこなせてこそ不知火一流! がんばって学びましょう!

・「逢魔ノ妖刀 – 不知火」:レベル3、チューナー
このカードをリリースし、このカード名以外の除外されている不知火含むモンスター2体を効果無効・守備表示で特殊召喚する。
この効果は1ターンに一度のみ。使用後、このターンはアンデット族モンスターしか特殊召喚できない。

重要度:★★★★★

不知火における除外カード救済枠です。黄色い刀に宿っているようですが、始祖とは違うお方っぽい? 兄弟もしくは二代目とか?
奇数レベルの不知火Sモンスターを召喚するのに必要なチューナーではありますが、「リリースして除外2体をフィールドに召喚」する効果がやたら強く、S召喚よりこちらの効果を選ぶ場面の方が多いです。
また馬頭鬼の相性がよく、[馬頭鬼除外&墓地のこのカードを召喚]>[このカードリリース&不知火1体と馬頭鬼を除外戻し]して、リソースを回復することができます。
元祖妖刀-不知火と同じく、使いこなせば味が出るこのカード。積極的にリリースしていきましょう!

・「不知火の師範」:レベル2
①②は各1ターンに1度のみ。
①自フィールドに「不知火」モンスターが2種類以上いる場合、墓地からこのカードを特殊召喚する。効果後、フィールドから離れた時に除外する。
②除外された場合、自アンデット族モンスター1体の攻撃力をターン終了時まで600アップする。

重要度:★☆☆☆☆
墓地にいると、たまに使う調整役です。絵柄で片隅に妖刀があるところを見ると、元不知火の依り代で、現依り代の武士の師匠兼代打な感じなんですかね? そういう意味で調整役なのかも。
特殊召喚することで、レベル8Sモンスターを狙ったり、あるいは戦闘時に除外することでちょっとした攻撃力アップを狙ったりします。
「不知火」カードの中では優先順位がかなり低いです。

・「不知火の鍛師」:レベル4
①は1ターンに1度のみ。
①フィールドのこのカードをS素材で墓地へ送ると発動。デッキから「不知火の鍛師」以外の「不知火」カードを1枚手札に加える。
②除外された場合、このターン自アンデット族モンスターは戦闘破壊されない。

重要度:★★☆☆☆

便利な能力ですが、なかなか使用機会に恵まれない子です。妖刀は鍛えないでしょうし、現実的にも鍛冶師として恵まれない方かも……?
①で「転生の陣」関連を持ってくると、「不知火の隠者」の除外効果が強力になります。
ただし、そもそもチューナーと一緒に召喚できる機会がないので、あまり使用機会が……。
ちなみに「妖刀-不知火」の墓地効果S召喚は、S召喚ではない+除外してしまうため二重の意味で条件対象外となります。

・「不知火の宮司」:レベル4
①召喚成功時、手札・墓地からこのカード名以外の不知火モンスターを特殊召喚する。対象のモンスターは、場から離れると除外される。
②除外された場合、相手フィールドの表側表示カードを1枚破壊する。この効果は1ターン1度のみ。

重要度:★★★★★

不知火の顔その2。召喚しても除外しても、うまい効果を持っております。絵柄の刀、始祖不知火の刀じゃなく別口妖刀ですかね?
召喚効果の「フィールドから離れた場合に除外」は、エクシーズ素材にすると効果を失うため、除外したくない場合はエクシーズがオススメです。

②これがかなり便利で、不知火の使いこなしたい効果のひとつです!
ただ発動タイミングに癖があるのに注意。除外し終わってから発動なので、このカードを除外する効果含むチェーンからワンチェーンずれます。

・「不知火の武士」:レベル4
1ターンに1度、自墓地のアンデットを除外して発動。ターン終了時まで攻撃力600アップ & このカードと戦闘した相手モンスターはダメージ計算後に除外される。相手ターンでも使用できる。
このカードが除外された場合、墓地のこのカード名以外の不知火モンスターカードを1枚手札に加える。

重要度:★★★★☆

隠れた強モンスターですよ、こいつぁ……。右手に始祖の青い刀、左手にギザギザの炎の刀?を持っています。現当主もしくは依り代ですね。
攻撃性能だけ見れば、Sモンスター含め不知火最強まであります。
基本展開でも語っていますが、不知火のキーマンです。こいつ単体の方が安定して対応できる場面も多いので、常にフィールドに出すくらいの気持ちでいましょう。
豆知識ですが、この効果、一度通るとその後「効果無効状態」になっても「戦闘後除外効果」は継続したままです。攻撃力アップは無効化されますが……どういう処理なんでしょうね?

・「不知火の隠者」:レベル4
①②はそれぞれ1ターンに1度のみ。
①自フィールドのアンデット族1体をリリースして、デッキから守備力0のアンデット族チューナー1体を特殊召喚する。
②除外された場合、このカード名以外の除外不知火モンスター1体を特殊召喚する。「不知火流 転生の陣」が場に存在する場合は、対象を2体にできる。

重要度:★★★★☆

除外救済枠その2です。絵柄は森の中でさわやかな風を感じつつ、足元に放火している最中のシーンですね!
①の対象は不知火に限りません(ユニゾンビとか)。相手の「灰流うらら」チェックや、用済みモンスターのリリースにも使えます。
②は非常に便利ですが、若干使いこなすのが難しいです。判断力が問われる効果で、どのタイミング・モンスターに使うかで、不知火熟練度を察することができると言っても過言ではありません!
「転生の陣」による効果強化は重要なのですが、肝心の転生の陣自体のサーチが難しいので、あまり期待はしない方がよいと思います。

・「不知火の武部」:レベル4
①②はそれぞれ1ターンに1度のみ。
①召喚成功時に発動。「妖刀-不知火」モンスター1体を手札・デッキから特殊召喚する。ターン終了時まで自分はアンデット族モンスターしか特殊召喚できない。
②このカードが除外された場合、1枚ドローし、その後、手札を1枚選んで捨てる。

重要度:★★★☆☆

巫女さんです。巫女さん……であってる?
①は「妖刀-不知火」と指定しているように見えますが、「妖刀-不知火モンスター」つまり「逢魔ノ妖刀-不知火」も対象です。
デッキから呼ぶ関係上、「灰流うらら」チェックもできますが、「不知火の隠者」と違い不知火チューナーのみ対象です。不知火を知るもの相手であれば「あ、不知火チューナーつまり不知火構成デッキ、墓地送りメインか。なら隣の芝刈りだな」と察し、「灰流うらら」を温存する可能性があります。読みあいですね……!

・「業神-不知火」:レベル5、S
特殊召喚、②はそれぞれ1ターンに1度のみ。
①このカードが召喚に成功しフィールドのモンスター1体を対象に発動。表示形式を変更する。
②このカードが除外された場合、自分フィールドにトークン1体を召喚する(アンデット族・炎・星1・攻守0)

重要度:☆☆☆☆☆

「不知火」モンスターで召喚するとなると、「逢魔ノ妖刀-不知火」と「不知火の師範」の組み合わせでしか召喚できないSモンスターです。絵柄も師範が妖刀握ってますね。
正直、「逢魔ノ妖刀-不知火」を使うほどでは……というステータスと効果。②も召喚時に発動してくれればと思わなくもないですが、残念ながら除外時のみとなっております。
せめて、トークンがチューナーであれば……使い道はあったかもしれません。不知火にレベル1のトークンという素材が異質すぎる。

・「妖神-不知火」:レベル7、S
特殊召喚は1ターンに1度のみ。
①1ターンに1度、自墓地・フィールドからモンスター1体を対象に発動。対象を除外し、種類によって下記の効果をそれぞれ適用できる。
・アンデット族:自フィールドのモンスター全ての攻撃力は300アップする
・炎属性:フィールドの魔法・罠カードを1枚選んで破壊する
・S:フィールドのモンスター1体を選んで破壊する

重要度:★★☆☆☆

武部さんが妖刀を持っている絵柄ですね。絵柄の通り、「不知火の武部」と「逢魔ノ妖刀-不知火」でS召喚することが多いかと思います。
相当に強い効果で積極的に使用していきたいものですが、不知火の展開力のなさ、レベルの組み合わせで「逢魔ノ妖刀-不知火」が必要なところがネックになります。「逢魔ノ妖刀-不知火」も効果が強いので、そちらばかり選択しがち……不遇ですね。
ちなみに業神含め、素材条件にアンデットがありません。だからどうしたって話なんですが……。

・「刀神-不知火」:レベル6、S
特殊召喚は1ターンに1度のみ。
①1ターンに一度、自分の除外アンデットをデッキに戻し、その攻撃力以下の相手フィールドのモンスターを全て守備表示にする。相手ターンでも発動可。
②除外された場合、相手フィールドのモンスター1体の攻撃力を500ダウンする。

重要度:★★★★☆

不知火の基本Sモンスターにして、あまり特筆することはない性能ですが、いないと始まらない「踏み台」的なモンスターです。
時械神みたいな攻撃力が低いけど攻撃性能がすさまじい相手や、「炎神-不知火」等をわざと除外すれば、守備変更効果が活用できます。
攻撃力ダウンは場持ちする相手モンスターに付与できるとおいしいです。
なおこいつは1ターンに1度しか召喚できないので、「妖刀-不知火」の解説でも書いた複数S召喚をしたい場合は、このカード以外のレベル6アンデットSモンスターを用意しましょう。

・「戦神-不知火」:レベル8、S
特殊召喚は1ターンに1度のみ。
①特殊召喚成功時、自墓地からアンデット族を1体除外し発動。除外したカードの攻撃力分UPする。
②フィールドのこのカードが戦闘、効果で破壊されて墓地に送られた場合、自分の除外アンデット(守備力0)1体を墓地に戻す。

重要度:★★★★☆

チャンスの時に、8000LPを削る要員としてよく使われるカードです。(不知火の中では、ですが)
どういう戦法で削るかは基本展開章を見てください。
瞬間的な攻撃力が非常に高く、一気に攻めるときに重宝します。
また基礎攻撃力が3000と高いため、仕留めそこなった後も攻撃力が原因で敗れる、ということはないはずです。ただ防御面はクソザコナメクジで殴られ放題……注意が必要です。

・「炎神-不知火」:レベル10、S
特殊召喚は1ターンに1度のみ。
①特殊召喚成功時、自墓地・除外のアンデット族Sモンスターを任意の数だけ戻し、相手フィールドのカードを選んで破壊できる。
②自フィールドのアンデットが戦闘・効果で破壊される代わりに自墓地の「不知火」モンスター1体を除外できる。

重要度:★★★★★

この絵柄の馬くんは、どこから出てきたんだろう……馬頭鬼?(違)
さて、このレベルになって、ようやく防御面をサポートしてくれる効果持ちが出てきてくれました……!
墓地に不知火カードがない序盤では運用できませんが……「不知火流 才華の陣」との組み合わせで、中盤以降たいていの場面はしのげるようになるはずです。
ちなみに①、「妖刀-不知火」の効果召喚のことを考えてか、トリガーが「特殊召喚」になっています。蘇生とかでも発動できますね!

・「麗神-不知火」:リンク3
このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
①自分フィールドのSモンスターは効果で破壊されない。
②自分の炎属性モンスターは戦闘で破壊されない。
③1ターンに1度、相手ターンに自分の除外アンデット族Sモンスター1体を対象として発動。このカードのリンク先に特殊召喚する。

重要度:☆☆☆☆☆

唐突にリンクモンスターです。始祖っぽい巫女さんも蘇ったのか(?)、薙刀ダブルセイバーを手に振り回しています。
正直、このカードは不遇すぎる……。
・不知火は特殊召喚できる効果が少なく、1体のコストが重めでリンク素材に不向き
・破壊耐性も除外戻しも上位互換効果持ちの「炎神-不知火」がいる
・自身に破壊耐性がつけられないし攻撃力が微妙
・アンデット族リンクの種類が少ない
・除外戻しが相手ターンなので微妙
などなど、いくらでも難癖つけられるくらいにはバランスが悪いです。
せめてリンク2だったら……リンク3=3体素材=「炎神-不知火」が召喚できる頭数というのが、もうやってられないですね!

・「不知火流 転生の陣」:F魔法
発動は1ターンに1枚のみ。
①1ターンに1度、自分フィールドにモンスターがいない場合、手札を1枚捨てて以下効果を選択して発動。
守備力0のアンデット1体が、
〇自墓地にいる場合対象として発動。特殊召喚する。
〇自除外されている場合対象として発動。墓地に戻す。

重要度:☆☆☆☆☆

依り代である武士に始祖不知火が憑いている絵柄ですね。転生というか、憑依というか?
効果は発動できる状態であれば強いです。死者蘇生も除外カード戻しも便利すぎる。これで使用条件なしならなあ……「自分フィールドにモンスターがいない場合」って、最初か圧倒的不利かのどっちかですよね。
一応、「不知火の陰者」の効果を強化するカード名です。転生しているふたりにも効果強化があってほしかったと言えなくもないですね。

・「不知火流 伝承の陣」:永続魔法
場にある限り「不知火流 転生の陣」として扱う。
①1ターンに1度、以下効果を選択して発動。
〇自墓地からアンデット1体除外して発動。このターンのアンデット召喚・特殊召喚は無効化されない。
〇自フィールドからアンデット1体対象で発動。除外してデッキから守備力0アンデットを墓地に送る。

重要度:★★☆☆☆

あればたまに使うカードです。これ、「逢魔ノ妖刀」を伝承してるっぽいですね。「逢魔ノ妖刀」の方は巫女側の妖刀なんでしょうか?
自分の墓地除外は、どちらかというと除外自体がメインでしょうか。召喚無効化は今あまり見ないので。
フィールド除外はなかなかアド損です。「不知火」は特殊召喚自体が難しくて、フィールドから除外するほど余裕がないですね……。不知火中の話に収まらず恐縮ですが、「アンデットワールド」軸なら敵を洗脳できるので、洗脳した相手モンスターをコストに発動すればデメリットなしですね!

・「逢華妖麗譚-不知火語」:速攻魔法
このカード名は1ターンに1枚のみ。
①相手フィールドにモンスターが存在する場合、手札からアンデット1体を捨て発動。デッキから捨てたモンスターとカード名が異なる「不知火」モンスターをデッキ・墓地から特殊召喚する。発動後、ターン終了時までアンデット族モンスターしか召喚できない。

重要度:★★☆☆☆

「魔妖」テーマとの混合イメージカードです。絵柄は武部と、おそらく「麗の魔妖-妲己」ですね。妖怪退治側が妲己と仲良くしているところを見ると、なんか……エモい!
効果は「魔妖」とは関係なく、「不知火」モンスターのみ。デッキから選べるので非常に便利なカードではあるのですが、「相手フィールドにモンスターが存在する場合」なので、1ターン目からは使えません。
速攻魔法なのに、速攻使えない点がネックですかね。それとドロー用のカードが輪廻の陣しかないので、捨てるという行為もそうです。私はこの点を重く感じていまして、重要度を下げています

・「逢華妖麗譚-魔妖語」:速攻魔法
このカード名は1ターンに1枚のみ。
①自分・相手メインフェイズに、自分フィールドのアンデットSモンスター1体を対象として発動。同じ属性のアンデットを墓地もしくは除外から1体フィールドへ特殊召喚する。特殊召喚した個体はエンドフェイズ後除外される。

重要度:★★☆☆☆

「魔妖」テーマとの混合イメージカードです。こちらは「麗神」と、手前の「麗の魔妖-妖狐」が戦っていて、「零氷の魔妖 雪女」が奥にいます。「雪女」はどういう立場かわかりませんが、やはり妖怪とは相いれないというのが「不知火」なんでしょうか? 「魔妖語」なので、「魔妖」側が語るイメージなのだと思いますが……。
「不知火語」とは違い、「魔妖譚」は「不知火」モンスターにも効果があります。というか、アンデットSがいるなら、何でもって感じです。除外から特殊召喚できる効果は便利で、「妖刀-不知火」の効果に巻き込んで使えるといいですね。

・「不知火流 燕の太刀」:通常罠
このカード名は1ターンに一度のみ。
自分フィールドのアンデット族モンスター1体をリリースし、フィールドのカード2枚を対象として発動。選択したカードを破壊し、デッキから「不知火」モンスターを除外する。

重要度:★★★☆☆

モンスターのコストが重い不知火に珍しく、デメリットよりメリットが勝っているカードです。瞬間火力の高い「戦神-不知火」が、太刀筋を飛ばしていますね!
2枚対象とし、カード種類や表示形式を問わず破壊できるのがこのカードの良いところです。更に除外対象を「不知火の宮司」にすれば、もう1枚除去まで狙えるようになります。
序盤で引けて、そこまで相手陣地を破壊しつくすことができたなら、たいていのテーマなら無効化を狙えるでしょう。

・「不知火流 才華の陣」:通常罠
効果は1ターンにいずれか一度のみ。
①手札かアンデットモンスター1体を特殊召喚する。そのモンスターはフィールドから離れた場合に除外される。
②墓地のこのカードを除外し、自フィールドのアンデット族モンスター1体に「自身以外のカード効果を受けない」を付与する。

重要度:★★★★★

不知火の生命線的な強い罠カードです。
①は②使用のため積極的に使っていきましょう。宮司をこれで召喚すると、即席相打ちが狙えます。
②がやたらと強い。
不知火には効果妨害カードがありませんが、これで相手の干渉をはねのけることができます。実質、戦闘でしかモンスターを除去できなくなるので、「炎神-不知火」や「不知火の武士」に仕込むと強いわけですね。
使いどころを見極めるのが大変ではあるのですが、事前に読み切って使えば「アクセスコードトーカー」等の一方的展開も拒否することができます。

・「不知火流 輪廻の陣」:永続罠
①場にある限り「不知火流 転生の陣」扱い。
②1ターンに1度、効果を選択し発動。
〇自分フィールドのアンデットを1体除外して発動。このターンの受けるダメージを0にする。
〇除外されている自分の守備力0のアンデット2体を対象として発動。デッキに戻してシャッフルし、1枚ドローする。

重要度:★★★☆☆

イラストは「炎神-不知火」がちょうど帰省している瞬間をとらえておりますね!
このカード、粘ろうと思えばひどい程までに粘ることができるカードです。バーンダメージ等の効果ダメージも防ぎますが、「LPを支払う」系は防げません。
②の除外戻し効果は守備力0であれば不知火以外もOK。用済みののカードはどんどんデッキに戻して、ドローしていきましょう。
「転生の陣」扱いでは一番実用性のあるカードです。鍛師を採用してこのカードのサーチを狙うのも、それなりにいいと思います。(できるかどうかは別として)

不知火デッキ、他テーマ・カード混合

2022年12月現在、いろんなカードが刷新され、だいぶ事情が変わってきました。
相手のターンで動くというのも当たり前となってきて、効果無効や耐性、あるいは盤面を簡単にリセットできるカードを用意しなくては、後攻のターンで覆せず勝てなくなってきています。

それに比べて、不知火は先行をもらったとしても、相手の盤面を制御できるようなカードがありません
以前から課題となっていた「どうやって墓地に送るか」に加えて、「どうやって相手を牽制するか」も色濃く問われるようになってしまったのです。
いろいろ解消できるか私が試した中で、実用に耐えうると思った組み合わせをいくつかご紹介します!

・「ヴェンデット」テーマ

儀式を中心としたテーマで、通常ヴェンデットモンスターをリリースすることで儀式モンスターに「対応した効果を付与」することができます。
リンクである「アドヴェンデット・セイヴァー」の効果で墓地から儀式カードを手札に加えることで、何度でも儀式を行うことができ、これを利用して理想の「リヴェンデット・スレイヤー」を狙っていきます。
不知火の介入はやや難しいものの、手札・墓地の不知火を儀式を使ってリリースすることで、不知火の効果を積極的に狙っていきましょう。

・「ヴァンパイア」テーマ

一言でまとめるには難しいテーマです。ライフポイントを代償とした効果や、相手のコントロールを得る能力、様々な効果があります。
また特殊召喚の環境も悪くなく、他の古いメインテーマより上級モンスターが召喚しやすいテーマです。
弱点は、ヴァンパイアのテーマカードが多すぎて、不知火とケンカしてしまうことですね……枚数的にバランスを取るのは難しいと思われます。

・「エルドリッチ」テーマ

言わずと知れた金字塔テーマ。嬉しいことにアンデットであり、不知火との相性も抜群です! というか、どのアンデットテーマとも相性が良いという万能テーマなわけですが!
「エルドリクシル」カードはエルドリッチが場にいれば、他のアンデットモンスターを対象にすることができます。これを利用し、デッキ・手札・墓地から望むカードをどんどん召喚していくことが可能です。
また使ったエルドリクシル墓地から除外して新しいカードをセットすることができるので、非常にテンポが良いです。少ない枚数で回せることから、サブテーマとして仕込む余裕もあります。

・「アンデットワールド」軸

テーマというくくりではありませんが。「アンデットワールド」を展開することで普段以上の働きをするカードが存在します。
言わずと知れた「死霊王 ドーハスーラ」もそのひとつ。他にも「ジャック・ア・ポーラン」「真紅眼の不屍竜」「真紅眼の不死竜皇」等があります。「レッドアイズ」系はシンクロなので、不知火の効果S召喚が光るというわけですね!
こちらも効果の割には枚数が少なく済むので、サブテーマとして仕込むには十分です。

・ どのテーマを不知火と組み込むか?

半々で仕込むなら「ヴェンデット」と「ヴァンパイア」もありかもしれませんが、それぞれがそれぞれのテーマにしか対応していないため、事故率が高いです。お互いに必要なカード数が多いですし、手札でケンカしてしまうのが難点です。採用するメリットとしては、片方のテーマの相性が悪くても、もう片方のテーマで対応できるという、高度な柔軟性を維持しつつ臨機対応ができる点ですね!
サブテーマとして現実的なのは、枚数が少なくても活躍・サポートできる「エルドリッチ」「アンデットワールド軸」です。不知火との噛み合い率は抜群で、また不知火もこのふたつの致命的な部分(除外に弱い)をサポートできるため、悪くありません。
実際にこの2テーマをサブに仕込んで「デュエリストカップ」に挑んできたので、その所管含めてカード紹介できればと思います。

・サブテーマを投入する際の注意点

「隣の芝刈り」3枚積みかつデッキ60枚前提です。
1、2枚墓地に送れば始動する……なんていうクソつよテーマではないので、ある程度の「一式」をゴッソリ墓地へ落とす必要があります。
それはユニゾンビが5体フィールドに並んでもムリな状態なのです。もうゴッソリといったら、そういう手合いの効果で落とすしかありません。
そして不知火で使えるゴッソリ落としカードは「隣の芝刈り」しか該当しません。残念!

不知火と相性の良いカード~エルドリッチテーマ編~

簡単なカード紹介

サブテーマの方のカード効果は省いていきます。面倒くさい記事が縦に長くなるので!

・「黄金卿エルドリッチ」

重要度:★★★★★
とりあえずこのカードがないと、エルドリッチテーマは始まらない!
不知火と組んでいる場合は、1枚だけでいいと思います。除外戻しもありますし、デッキを圧迫するので、1枚が丁度良い塩梅かなあと。
手札から送ったり、墓地から復活する際の罠カードのコストは、「不知火流 才華の陣」を送れるとウマイですね。

・「黒き覚醒のエルドリクシル」

重要度:★★★☆☆

デッキ・手札から特殊召喚できる貴重なカードですが、他エルドリクシルより優先度低めです。
通常魔法カードのため自分のターンにしか効果を使えず、また召喚効果は守備表示限定で、他のカードの方が使い勝手が良いです。ただ、だからと言って採用せず0枚だと困るっていうのも事実。

・「白き宿命のエルドリクシル」

重要度:★★★★☆

死者蘇生もできるし、手札からも召喚できるというすばらしいカードです。
速攻魔法なのでセットして使うのもありだと思います。相手がサンダーボルトを使った後にエルドリッチを復活させるとか、そういうリカバリが利きます。
ただ序盤、エルドリッチ本体が来ていない場合は使いようがなく事故になります。枚数増やすなら紅を増やしましょう。枚数優先度は「黒<白<紅」のイメージですかね。

・「紅き血染めのエルドリクシル」

重要度:★★★★★

デッキからも墓地からも召喚できます。罠なのですぐは使えませんが、十分な性能です。むしろこれこそアンデットっていう感じですね!
これは3枚積み余裕です。

・「呪われしエルドランド」

重要度:★★★☆☆

エルドランドの愉快な仲間を手札に加えることができます。
序盤にくれば事故を防げるかな? 程度で、個人的には1枚刺しでいいと思います。
効果で手札へ加えるカードはもちろん、エルドリッチ本体。あと、「黄金卿の七摩天」も暇があれば狙っていきます。

・「黄金卿の七摩天」

重要度:★★☆☆☆

永続魔法の融合カードです。素材はアンデットに限りますが、不知火テーマなら特に問題ないですし、融合素材として手札リリース>直墓送りにできる点はありがたいです。
とはいえ、アンデット族でできる融合は、「黄金狂エルドリッチ」と「冥界龍ドラゴネクロ」しかいません。更に言うなら、ドラゴネクロはその見た目、効果に反して種族が「ドラゴン族」です。使いにくい……。
ただドラゴネクロに関しては召喚条件が緩く、エルドリッチに関しても狙える範囲なので、「できそうなら融合していこう」という感じで入れるといいでしょう。このカードを発動すると、相手が異様に警戒して割ることも多いので、おとりとしても使えます。

・「永久に輝けし黄金卿」

重要度:★★★★☆

カウンター罠で、自フィールドのアンデット族をリリースすることで「モンスターの効果、魔法、罠」の効果を無効化できます。
効果は非常に強く、素材は「アンデットワールド」軸でいくらでも見繕えるので、たくさんほしいところです。
ですが、他の重要なカードが多すぎて……また他のカードと違って、墓地に落ちた時に効果がないのがつらいです。たくさんほしいけど、たくさん入れると事故る可能性があるのが怖いところ。

・「黄金卿のガーディアン」

重要度:★★★☆☆

モンスター罠カードのひとつで、個人的には3種のうち、このカードが1番好きです!
星8なので、レベル2チューナーさえ用意すれば、星10シンクロが狙えるのもよいところです。星8エクシーズにしてもいいかもしれないですね!

・「黄金卿のワッケーロ」

重要度:★★★☆☆

モンスター罠カードのひとつで、とりあえず入れておくことが多いカードです。
星5なので、星7シンクロを狙えます。黄金卿罠カードは不知火のシンクロモンスターに優しくて本当助かります。
豆知識ですが、相手が発動時のコストとして墓地にモンスターを送った際、それをワッケーロで除外すると、除外されたモンスターの「墓地に送った際に発動する」効果を無効化できます。「墓地に送られた」判定がチェーン終了後だからですね。(ミラジェイドとか)

・「黄金卿のコンキスタドール」

重要度:★★★★☆

モンスター罠カードのひとつで、強すぎて制限されてしまったカードです。そろそろ準制限くらいにはなりそうな気はしますが、あまりにも簡単にサーチ・除去できるこのカードが許されることは、なかなかなさそうです。
とりあえずデッキには突っ込んでおきましょう。

・「黄金狂エルドリッチ」

重要度:★★☆☆☆

融合モンスターで、出せれば強い……ですけど、積極的に狙いにいくカードでもないって感じです。実際、エルドリッチテーマメインでも、あまり見ません。
「ユニゾンビ」を使えば、レベル5以上のアンデットモンスターは比較的簡単に作れるので、条件が揃ったら狙ってみましょう。効果の洗脳リリースコストは「マッドマーダー」あたりを使うと、あまり懐が痛みません。

不知火テーマと合わせる場合の動き

エルドリクシルをガンガン使って、不知火をフィールドに召喚&「アンデットワールド」軸の体勢を整えていきます。
「黄金卿」カードはエルドリクシルを手元に持ってくるためだけのカードと割り切りましょう。シンクロ、リンク、エクシーズ素材にして、墓地へ送っていきます。
その際、エルドリッチ自身も素材のひとつとして使っていきましょう。効果の「破壊耐性&攻撃力守備力UP」を付与して毎ターン維持できると、壁として長く役立ってくれます。素材にする際、「マッドマーダー」を採用すれば、シンクロ素材としても使えるようになるのでオススメです。
また手札に「ネクロフェイス」を控えておくと、除外した「エルドリクシル」がデッキに戻り、再び猛攻がかけられるようになります。ただそこまで消耗した上での再アタックというのは、なかなかないと思いますが……。

不知火と相性の良いカード~アンデットワールド軸編~

簡単なカード紹介

こちらもサブテーマの方のカード効果は省いていきます。

・「アンデットワールド」

重要度:★★★★★
まずはこのフィールドカード。自他フィールド・墓地のモンスターをアンデット族にし、アドバンス召喚はアンデット族以外は無効になります。
以下、このカードの効果にあやかったモンスターを紹介していきます。
しかし、このカード単体でも本当に強いです。種族をキーにしたテーマは、このカードが出るだけでテーマ崩壊します。「スキルドレイン」と同類の力を感じますね……。

・「グローアップ・ブルーム」

重要度:★★★☆☆
デッキから高レベルのアンデット族モンスターをサーチします。アンデットワールドがあればそのまま出すことも可能です。
アンデットワールド軸は高レベルも少なくないですし、エルドリッチを入れているならなおさらです。デッキに1枚は欲しいカードです。なお不知火通常は星4以下なので……。

・「屍界のバンシー」

重要度:★★★★☆
アンデットワールドを安定して発動させるためだけのカードです。実はこいつがフィールドにいれば、アンデットワールドは破壊されないし対象にならないという隠し効果がありまして……。
こいつが強ければ隠し効果も活かせるんだけどなあ、と思いつつ、むしろこいつが強かったら「アンデットワールド」は制限されていただろうなあとも。

・「ジャック・ア・ボーラン」

重要度:★★★★☆
召喚もたやすく、効果も有用なカード。惜しむらくは「相手メインフェイズ」にしか使えないことか……。
アンデットワールドがあれば、好きな相手墓地モンスターを自フィールドに持ってくることができます。そして活用し終わった後は除外されるので、相手の墓地掃除にも役に立つ一石二鳥プレイです。

・「死霊王ドーハスーラ」

重要度:★★★★★
無効、除外、何度でも蘇る、素材として使える等、けっこう無茶苦茶な性能をしているモンスターです。
効果はアンデット族のみとしていますが、「アンデットワールド」影響下であればどのモンスターも対象になります。その無慈悲さはアンデットワールドと一緒に結構嫌われているイメージです。
アンデットワールドとか関係なく、自分デッキがアンデットテーマで、相手にドーハスーラが出てきたときは、割と詰みます。死者蘇生とかで洗脳されないように気を付けましょう。

・「アンデット・ネクロナイズ」

重要度:★★★☆☆
1ターン洗脳です。また墓地にある場合は、除外されているアンデットをデッキに戻すことができるので、ちょっとしたリソース回復にも役立ちます。
使用条件が「フィールドにレベル5以上アンデットモンスターがいれば」なので、アンデットワールドを使用すれば、相手フィールドも使用条件内に入ります。リンクだと残念ですが……融合とかエクシーズなら狙っていけます!

・「アンデット・ストラグル」

重要度:★★☆☆☆
除外されているアンデットをデッキに戻せる上、速攻魔法なのでセットした矢先から使用できる便利魔法です。
ただ攻撃力を1000UPかDOWNなので、使い時が限られるのが残念なところ。自分フィールドのアンデット族に限られないので、アンデットワールド時は相手のモンスターにも干渉できますが……正直それも微妙な気も?

・「真紅眼の不屍竜」

重要度:★★★★☆
シンクロモンスターで星7、不知火カードのみの自力で出すにはちょっと難しいカードです。
ただ攻守UPや「戦闘破壊があったら死者蘇生」の対象となるアンデット族、これらがアンデットワールドにかみ合います。モンスターの数だけ攻守UPし、相手アンデット族を戦闘破壊すれば死者蘇生ができる、ってな具合ですね。

・「真紅眼の不死竜皇」

重要度:★★★★★
シンクロモンスターで星10、「炎神-不知火」と被りますが、こちらの方が死者蘇生で消費した分回復できるため出し得です。
毎ターン(相手ターンではありますが)死者蘇生ができ、かつ墓地に送られても、フィールドのモンスターを除外すれば特殊召喚できるという優れもの。不知火であれば除外は怖くないので、どんどん発動していけます。
相手ターン時はフリーチェーンで発動できるので、ドーハスーラの火付け役としても活躍できます。

不知火テーマと合わせる場合の動き

リソース回復と、相手の動きをかく乱していきます。
リソースは「真紅眼」系を出せれば十分なほどに用意ができるようになります。(むしろ盤面が埋まりすぎて困るくらい)
ドーハスーラやジャックで相手の動きを封じていきます。墓地にいて危なそうなモンスターはジャックでリクルートし、効果が危ないモンスターはドーハスーラで無力化しましょう。

不知火と相性の良いカード~その他汎用カード編~

簡単なカード紹介

説明は省きますが、ある程度のジャンルを分けて紹介していきます。
ジャンルがまたがるカードはどちらにも同じ説明文で記載します。

デッキから墓地送り

・「牛頭鬼」

アンデット墓地送りのデフォルトも言えるカードです。
上位互換にユニゾンビがいますが、こいつの場合は「墓地に送られたら手札から特殊召喚」が特徴です。通常所管できない上位モンスターが多い場合はありがたい効果ですね。アンデットワールドがない時に「グローアップ・ブルーム」の効果の補助としても役に立つかも?

・「ユニゾンビ」

チューナーであり「不知火の隠者」のサーチが利くため、サーチが比較的容易なカードです。
また防御力が0であるところから、「不知火流 輪廻の陣」といった不知火の恩恵が受けられるのも特徴です。
「黄金狂 エルドリッチ」の召喚条件を満たしたり、エクシーズの条件を満たしたり等、レベルを上げることで対応できる幅が広がるので、地味に便利です。
基本的には牛頭鬼よりこちらを優先して入れます。1枚以上は確実に積みます。

・「霊道士チャンシー」

墓地に落とせば召喚が容易く、効果が墓地落とし、レベルが高いので素材としても優秀と、便利なカードです。
除外が特殊召喚のキーのため、「不知火の武士」あたりから持ってくるといいかもしれません。
とりあえず1枚デッキに入れておきましょう。

・「隣の芝刈り」

不知火にはこれがないと始まらない、生命線カードです。
無差別に落としてしまうのは傷ですが、ラドリートラップや一撃必殺!居合ドローである程度調整が利くようにするといいかもしれません。
また左腕の代償で積極的にサーチしていくのが良いと思われますが、灰流うららでつぶされると勝てる見込みがなくなってしまうのには注意です。

・「一撃必殺!居合いドロー」

効果がそのまま決まってしまえば一撃必殺なのですが、このカードの本体は「任意の墓地カードをデッキに戻せる」部分にあります。
デッキから落としたカードをそのまま戻すのではなく、同じ枚数だけ任意のカードを墓地から戻すので、強力な制限カードも戻し放題です。不知火では、墓地へ大量にカードを落とした際に、戻したい「魔法・罠」カードがあれば戻していきます。ネクロフェイスを通常召喚で使いたい場合は、これを戻すのもありかもしれません。
一撃必殺を狙いたいのであれば、2枚入りは最低限です。

・「ラドリートラップ」

1枚あって損はないです。使えるのがドローしてから次のターン(セットが必要)なため、遅いと言えば遅いのですが、一度発動してしまえば灰流うららでも止めにくく、安定した墓地落としを実現します。
また自身が墓地送りで落ちてしまった場合の効果も便利ですが、手札に加えたカードだけでなく、他の同名カードも効果無効の対象となるため注意が必要です。

・「ライトロード・セイント ミネルバ」

非常に弱いですが、不知火はレベル4モンスターが多いので、エクシーズも狙いやすいです。
天使族であることをいかし、前はこいつプラス「トイ・パレード」を入れてました。ネクロフェイスが墓地に行っても、手札に戻せるようにするアフターケア的な感じですね。ただまあ……アンデットワールドを展開してしまうと無理なんですが。
採用するなら、アーゼウスを入れてケアもしたいですね。

・「真血公ヴァンパイア」

アンデットワールド軸なら召喚を狙いやすく、相手からの対象になりにくいので便利です。また落とした相手モンスターをそのまま自分のフィールドに持ってくることが可能ですし、「墓地に送られた」効果をそれで無効化できるので、一部テーマに良く刺さります。
また相手モンスターを墓地にも除外にも戻したくない場合は、エクシーズで素材として保持しておきましょう。

・「混沌魔龍 カオス・ルーラー」

召喚は難しくありませんが、種族がアンデットではないため、他カードの召喚制限に引っ掛かることが多いです。効果が効果なだけに惜しいですね……。
なるべくなら狙っていきたいですが、再召喚効果で必要な属性が合わないこと、他にも入れたいEXデッキカードが多いこと、それらを考えるとちょっと厳しめです。無理して入れるほどではありません。

・「アドヴェンデット・セイバー」

以外に戦闘だと粘り強く残ります。ただ、戦闘を介してじゃないと墓地送りができない、という点は扱いが難しいです。
初動でほしい効果ですが、1枚送りのために初動2体リリースを許容できるか……というところが、このカード採用の焦点だと思います。ヴェンデットテーマなら墓地回収もあるので積むんですけどね……。汎用ヴェンデットカードが来たら積み必須な時代がくるかもしれません。

墓地(除外)からフィールド召喚

・「馬頭鬼」

アンデット版死者蘇生です。これが非常に強い。
ターン1制限がなく、墓地に存在する限り何度でも効果を使用できます。使用後は除外ですが、除外に関しては不知火であれば戻す方法がありますし、レベル4でS召喚の素材にして墓地に送りやすく、相性が良いです。
不知火メインなら、どんな編成でもまず3枚積みではないでしょうか。
またアンデットワールド下であれば、どのカードもアンデット族になるため、実質条件なし死者蘇生です。

・「霊道士チャンシー」

墓地に落とせば召喚が容易く、効果が墓地落とし、レベルが高いので素材としても優秀と、便利なカードです。
除外が特殊召喚のキーのため、「不知火の武士」あたりから持ってくるといいかもしれません。
とりあえず1枚デッキに入れておきましょう。

・「シノビネクロ」

除外し、特殊召喚して、墓地から何かを復活させてドローする、という形を狙いましょう
どんどん引いて、どんどん捨てたい不知火と相性が良いです。除外すれば特殊召喚できる点については、「不知火の武士」頼りになりますが、特殊召喚&ドローと考えればそう悪くはないはずです。
ただ同じ召喚条件でチャンシーがいるため、入れるならチャンシーの方でしょうか。リサイクルもチャンシーの方が楽ですしね……。

・「ゾンビキャリア」

自身の効果のみで墓地から召喚できます。ただ手札を戻すというのがけっこう重く、それならチャンシーやシノビネクロの方がいいかな……という感じです。
デッキから墓地送りしたいカードを引いてしまった、という際に使えるかもしれません。

・「マッドマーダー」

墓地から召喚する条件が緩く、デッキに1枚入れないと損だろレベルのカードになっています。
エルドリッチを採用する際は、このカードも入れておきたいです。エルドリッチは星10のためシンクロ素材にできないのですが、こいつを使用すればレベルが下がり、星10S召喚の素材として使えるようになるのがありがたいです。

・「妖精伝姫-シラユキ」

非常に妨害性能が高く、またレベル4と素材に事欠かさないレベルで人気のカードです。
デメリットの除外も、不知火ならある程度緩和できますし、相手ターンで動けるため相性が良いです。さすがに除外7枚は多いですが……。
心配であれば、ネクロフェイスやヴェンデット・リバースを合わせて採用するといいかもしれません。

・「デスカイザー・ドラゴン」

「妖刀-不知火」の効果であれば、「ゾンビキャリア」の条件を無視して召喚できます。
蘇生対象が相手アンデット族とかなり限定的ですが、「アンデットワールド」を採用しているなら選び放題です。こいつと蘇生モンスターから、「ヴァンパイア・シェリダン」にエクシーズし相手モンスターを墓地送りするのもありです。

・「ヴァンパイア・サッカー」

(相手陣地に)蘇生します。おまけで1枚ドロー!
違う効果で自分陣地に蘇生でもドロー対象なので、余裕あるとき、もしくはリンク4を狙う途中で召喚できるとよいですね!

・「ヴァンパイア・ファシネイター」

相手の墓地からモンスターを何でも自分フィールドに召喚できますが、よく「アンデット族しか召喚できない」制限に引っ掛かって、相手の灰流うららくらいしか召喚できない子です。
リンク4に繋げるために使うことがもっぱらですが、こいつ自身をリリースして相手を洗脳すれば、相手モンスターが2体、つまりヴァンパイア系エクシーズが何でも召喚できる状態になります。相手フィールドモンスターの数を減らすこともできるので、そっちの運用も視野に入れておくといいと思います。
また他のアンデット族リンクモンスターと違い「1体でもアンデットモンスターが含まれていれば」召喚ができるので、リンク2を他種族にしてしまう考えもありです!

・「もののけの巣くう祠」

通常でも墓地発動でも蘇生効果を持つ便利カードです。
ただし、発動条件の「自分フィールドにモンスターがいない」はなかなか条件を満たすのが難しいです。それこそ、負けそうになるくらいの勢い時じゃないとなので、このカードは「時間を稼ぐ」際にしか使えないと思ってください。

・「迷い風」

このカードにはよくお世話になっています。
相手がEXデッキから特殊召喚してきたら、墓地からフィールドへセットできますが、罠カードなので使用できるのは次のターンからです。あと、特殊召喚モンスターが対象であって、「通常召喚」は対象外なのに注意です。

カードを除外する

・「ネクロフェイス」

悪名高いカードのひとつです。
単体でも妨害性能が非常に高く、相手のデッキ構成によっては致命的なダメージを与えます。一方、不知火は除外で効果が発動できる上、戻す方法もあるので、墓地送りの一環と割り切って決行するくらいに気軽なカードとなっています。
でも戻せるのはモンスターカードのみなので、ここぞという時以外は迂闊に使わないよう、気を付けましょう。

・「相剣大公 承影」

やや召喚する難易度は高いですが、まだ狙える範囲だと思います。
他シンクロ10モンスターと選択することにはなりますが、これはこれでハマると強いので、選択肢のひとつとして持っておきましょう。

・「左腕の代償」

「不知火」であれば、ある程度除外なら緩和できる……と言いたいところですが、手札全除外はかなり賭けで、このカードを止められると敗北必須です。「逢魔ノ妖刀-不知火」を事前に召喚することで、リカバリできる場合もあります。
あえて使うことで、手札の不知火を除外し効果を発動する高等テクニックもなくはないですね。この場合、発動コストとして除外が発生するので、除外自体を止めることはできません。不知火の武士と同じですね。
後は……隣の芝刈りを引きに行くのであれば、まず相手のデッキ枚数を数えてから、発動しましょう。発動してから確認→相手も60枚デッキじゃん!、というのを私は良くやらかしていまして……そこから逆転するカードはほぼないんですよね残念ながら。

・「霊道士チャンシー」

自身蘇生の際に除外が発生します。
墓地に落とせば召喚が容易く、効果が墓地落とし、レベルが高いので素材としても優秀と、便利なカードです。
除外が特殊召喚のキーのため、「不知火の武士」あたりから持ってくるといいかもしれません。
とりあえず1枚デッキに入れておきましょう。

・「妖精伝姫-シラユキ」

非常に妨害性能が高く、またレベル4と素材に事欠かさないレベルで人気のカードです。
デメリットの除外も、不知火ならある程度緩和できますし、相手ターンで動けるため相性が良いです。さすがに除外7枚は多いですが……。
心配であれば、ネクロフェイスやヴェンデット・リバースを合わせて採用するといいかもしれません。

デッキからドロー

・「手札抹殺」

墓地送りができ、かつ相手の妨害もほどほどにできる手段です。
気を付ける点は、引き直しで相手の手札に「灰流うらら」がくることもあることですかね……。実際、3枚積みだと確率的に低くはないので、目的のカードをデッキから引く・落とす場合は、手札抹殺を控える方がいいと思います。

・「手札断殺」

「手札抹殺」と同じく墓地送り兼妨害ですが、自分も相手も対象カードを選べるので良くも悪くもですかね?
また自分はもちろん、相手も2枚以上の手札を持っていないと発動できないので、後攻だと発動できない恐れがあります。

・「シノビネクロ」

除外し、特殊召喚して、墓地から何かを復活させてドローする、という形を狙いましょう
どんどん引いて、どんどん捨てたい不知火と相性が良いです。除外すれば特殊召喚できる点については、「不知火の武士」頼りになりますが、特殊召喚&ドローと考えればそう悪くはないはずです。
ただ同じ召喚条件でチャンシーがいるため、入れるならチャンシーの方でしょうか。リサイクルもチャンシーの方が楽ですしね……。

・「ヴァンパイア・サッカー」

(相手陣地に)蘇生します。おまけで1枚ドロー!
違う効果で自分陣地に蘇生でもドロー対象なので、余裕あるとき、もしくはリンク4を狙う途中で召喚できるとよいですね!

その他能力

・「ヴァンパイア・フロイライン」

バトルフェイズに入れば特殊召喚できるという緩さで、LPを払えばアンデット族の攻撃力を上げられるという便利カードです。星5カードであり、星7S召喚にも便利です。
1枚あって損はないはず!

・「零氷の魔妖 – 雪女」

アンデット族のリンク4モンスターです。別にこだわりがないなら、リンク4は他のモンスターにした方が無難ですが、結構アンデット族召喚縛りが付くことが多いので、他リンク4採用時は注意が必要です。
さて、雪女を採用した際のメリットは、アンデットワールド軸と合わせた場合でしょう。相手ターンでも無効を発動しやすく、このカード1枚で1ターンに永続無効を2回付与できるという相当強力な効果を発揮します。
逆に不知火単体やエルドリッチ系だと相手ターン発動が難しく、なかなか日の目を見ないかもですね。
ちなみに、「除外されているモンスターの効果無効」条件は、「墓地発動、コストとして除外行き」みたいなものは防げません。不知火みたいに完全に除外した状態で発動するような効果のみ対象となります。
……こいつが相手側にわたると、不知火は何もできなくなるので注意です。

・「竜血公ヴァンパイア」

使えなくはないけど、ぴったり噛み合うわけではないカードです。
起用が難しいですが、貴重な効果無効持ちです。悩む価値はあると思います。

・「交血鬼 – ヴァンパイア・シェリダン」

シンクロで星6をよく扱うことと、相手モンスターを自分フィールドに持ってくることが多いので、使用機会はそれなりにあると思います。
一連の効果でエクシーズ素材を2連リリースしてしまうのは惜しいところですが、「墓地送り」と「墓地に送られたモンスターを自フィールドに特殊召喚」はかなりウマい効果ですので、積極的に狙いましょう。

・「アンデット・スカル デーモン」

通常ではS召喚し難い条件となっていますが、「妖刀-不知火」の効果からであれば、星の数だけ合っていれば召喚対象となります。
効果が非常に優れていて、カードの効果による破壊ならばすべて防いでくれます。正直、入れない理由がないですね!

・「一族の結束」

単純故に強いです。攻撃力がツーランクくらい上になります。
欠点は単純に「アンデット族」縛りになること。墓地内をアンデット族に統一する必要があります。困ったら除外して無理やり揃えるという手を使えなくもなく……?
いやいや、「アンデットワールド」で無理やり使えるようにする方法もありますね!

・「魂吸収」

1ターン制限がなく、ちゃんと同時除外でも枚数を数えて回復してくれます。これを発動しながら「不知火」をプレイすると、回復テーマのデッキよりずっと回復してくれるのが何とも頼もしい。
「妖精伝姫-シラユキ」で除外召喚すると3500回復しますし、「ネクロフェイス」の除外は「ネクロフェイス」自身も含め5500回復するので、積極的に除外を狙うといいかもしれません。また裏側除外にも反応するので、除外系の「強欲の壺」関連、除外召喚関連とも相性が良いです。

・「ヴェンデット・リバース」

除外戻しとして採用したいカードです。通常はヴェンデットテーマじゃないと使えませんが、墓地効果が強力です。ただ逆に、5体も選択する必要があるので、除外戻しを頻繁に使用していると、なかなか戻していいラインまでモンスターカードが溜まらないってのがありますね。
それならこまめに使える「アンデット・ネクロナイズ」や「アンデット・ストラグル」を多めに積む方が使いやすいかもしれません。

・「スキルドレイン」

悪名高いカード。多くのテーマの利点がこのカードだけでつぶれます。といっても、お互いに効果を禁じられるので、痛み分けですよ痛み分け! ……嘘です。「スキルドレイン」の隙を縫って効果発動できるテーマが強いです。
「不知火」はその隙を狙えるテーマになります。
「不知火の武士」が発動コストで墓地カードを除外でき、除外されたカードはフィールド外なので効果発動に影響なく、「逢魔ノ妖刀-不知火」も発動コストとして自身をリリースし墓地で発動するので、不知火テーマの生命線といえる効果のほとんどがスキルドレインに影響しません。
更に言うなら、才華の陣で影響をなくすことができるので、いざとなったらフィールド効果発動もできます。

今後投入したいカードについて

個人的に欲しいのは、「ラドリートラップ」のような効果を持つアンデットモンスターですかね。サーチ手段はエルドリクシルで我慢するとして、墓地送りが「隣の芝刈り」次第なのがきつい。
墓地送りが期待できないのであれば、送りながら戦えるような……アンデット用デッキ融合とかほしいです。まあ初手「黄金狂エルドリッチ」が出る話になっちゃうので、難しいですけど……。
あるいは、ドローですかね? ハイパー・ライブラリアンみたいな。ヴァンパイア・サッカーの効果が条件付きで何度も使えれば良かったんですが、まあ厳しいですよね。

物量で攻める観点から、必要がカードが多すぎるというのもあれなんですかねー。
いろいろ紐づかせて、召喚や墓地送りができればいいんですが、今のところそういうカードがないから残念なところです。ヴァンパイアみたいにいけばいいんですけどねー。

総評

以上で不知火の紹介は終わりです。
他テーマとは異なる、フィールド>墓地>除外>フィールドを繰り返す輪廻の展開に魅力を感じていただけたでしょうか?
回すにはなかなか頭を使う必要がありますが、それが本当楽しい。状況によって使うカードを見極めるだけでなく、事前に準備もしていかなくちゃならないので、先読みしなくちゃいけないんですよね。(そのせいでタイムアウト負けとかしたりします……)
まあ事前に準備するって点で、準備が一瞬で済む環境デッキには遠く及ばないわけですが!
今後は、不知火をメインに他テーマとの混合デッキを作っていきたいと思います。環境デッキにも食いついていけるくらいの内容にしたいですね!

関連情報

版権:©スタジオ・ダイス/集英社・テレビ東京・KONAMI ©Konami Digital Entertainment
遊戯王 マスターデュエル公式サイト:遊戯王 マスターデュエル (konami.com)
販売先:Steam:Yu-Gi-Oh! Master Duel (steampowered.com) (基本無料です)
対応プラットフォーム:Steam、PS5、PS4、Nintendo Switch、XBox、Android、IPhone

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