【RPG】ゼノブレイド3【プレイ感想】

記事の趣旨

この記事はゲーム「ゼノブレイド3」のプレイ感想記事となります。

感想にはネタバレが含まれる可能性があります。
また感想であり、紹介や攻略記事ではありませんので、大いに私見が含まれます。中身のない情報を羅列しますので、購入の参考にしたい場合は他の方のレビュー等を参考にするかと良いと思われます。

ゲームの説明

まずゼノブレイド3の公式ページはこちら。販売はNitendo Switchのみです。
Xenoblade3(ゼノブレイド3) | Nintendo Switch | 任天堂

シリーズもので、世界観を一部1、2から引き継いでいるところがあります。
私は1と2はプレイしたことなかったのですが、しかし前作をプレイせずとも、シリーズ感を気にすることなくプレイできました。最後の最後で「んんん? スマブラで見たことが……シュルクとホムラ、ヒカリとかでは……?」と情報があったことで気づけたくらいです。逆に言うと最後になるまで知らなくても楽しめるっていう感じですね!

ゲームを大まかに表現すると、世界観重視のRPGです。リアルタイムコマンドバトル式に近く、移動が自由にでき、立ち位置が重要なゲーム性だと個人的に思います。瞬発性は少なく、リアルタイム戦略性ですね。
ゲームの雰囲気としては「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」が近いかもしれません。ゲームのバトル性はまったく別物なのですが、世界観の作りこみや広さは通ずるものがあります。

中身の話になりますが、とりあえずわかりやすく5点満点で評価してみます。

ストーリー:5(メインは4、サブが5)
世界観:5
ゲーム性:4
キャラクター:5
ボリューム:5
親切さ:3

思いつく項目と点数を上げてみました。ここに上がってない部分は、気にならないくらい良好って思っていただければ。

ストーリー

人は10年しか生きられない、他人を「ブレイド」で殺せば命を奪える、という世界観で、主人公であるノア、ランツ、ユーニたちは所属しているコロニーからとある任務を受けます。
その任務先で、敵であるミオ、セナ、タイオンと遭遇し、奇妙な縁により特殊な力を得て、敵であるこの6人が旅するというストーリーです。

かなり王道のストーリーだと最初はやっていて思いました。(むしろ陳腐かも?とも……)
キャラという評価を除いてストーリーのみを純粋に見ると、よくある展開だと思います。なので、王道が好きな人はある程度はまると感じました。

ただ、キャラを含めて評価すると、がらっと変わりますね、これは……。
あまりにもキャラが魅力的すぎて、がつんとくる毒もあれば、ぐさっと刺さる言葉も多い。
メインストーリーという型にはめられた状態より、サブストーリーの方が感動しました。もちろんメインが悪いというわけではなく、メインは素晴らしかったが、サブの方がもっと素晴らしかったっていう話ですね!
このキャラの魅力部分が、良くも悪くも王道のストーリーに捻りを入れているので、良くも悪くも人を選ぶかもしれません。少なくとも勧善懲悪ではないので、バッキバキの王道好きは「違うかも」と感じるかも?

私が好きなサブストーリーはトライデンとマシロです。
男に二言はねぇが……おかわりはする!

世界観

世界観はすさまじい。それの一言に尽きます。
切ないもの好きな人は、この世界観だけで、飯三杯くらいいけるのでは!?

ストーリーの良さも、キャラの良さも、この世界観が土台にあるからってのがひしひしと伝わる出来です。
私も寿命が10年だったら、何をしてたんでしょうねえ……。

設定的な世界観だけでなく、目に見える世界観もオススメです。
ブレワイをプレイしたことがあるならば、それを想像してもらえればいいと思いますが、景色がとてもキレイです。
ブレワイみたいに高いところは登れないので、世界の隅々とまではいきませんが、それでも十分絶景を拝めます。ついでにたまひゅんポイントもたくさんあります!
あと私的に魚が空を飛んでいると、良世界観だと思います! たぶん!

海のステージはたいてい好みですが、なんか私の頭に一番残っている景色が、コロニータウなんですよね……。生活感があって、何となく好きです。

ゲーム性

まず6人で敵を殴りだしたところで笑いました。ボス1体の時にスタンとか行動不能をやっちゃうと、みんなでボコボコ殴りだして、なんというか……シュール!
少しやったら慣れましたが、最初は6人でやるってのに戸惑う人も多そうです。マジボコボコです。

次に思ったのが、ルール説明が多い、ってところです。
が、最終版になってくるにつれて思ったのが、ルール説明が少ない!
このゲーム、戦略性と自由性に富んでいます。各キャラのクラスなんかもそうですが、高ダメージを出すための方法もインタリング、チェインアタック、スマッシュ等、複数あります。更にキャラに対するパッシブもスキルとアイテム、ジェムがありますし。アーツ効果がかなり多岐に渡りますし、そもそもクラス個性がありすぎる始末。
こんなん、一度説明されただけじゃわからないよお! 情報が多すぎる!
最初に説明が多いのもうなずけます……これ、詳細仕様を把握しないままクリアした人も多いのでは??

私も勘違いしていた・知らなかった仕様はいくつかありまして……。
・融合アーツはインタリンクLvを上げる
・アタッカーはクリティカルでもタレントアーツのリキャストが上がる
・リアクションの順番を「ブレイク>ダウン>スタン>ライジング」だと思っていた
・チェインのヒーローはクラス属性の特性に縛られない(アタッカーの初撃1.25倍とか、ヒーラーの99%止めがない)
・チェインのヒーローオーダーはチェインゲージを消費しない
・NPCのインタリンクはオプションで制御できる
・R3ボタンで走りながら大きめのマップを開くことができる
・ミオの髪型はオプションから選べる

もっとたくさんあって、さっと上げるだけでもこんだけあるという……。
説明不足は否めませんが、逆に考えればかなり戦略性に富んでいることの裏返しだと思えば、悪くはありませんね!

あと全体的に光というかエフェクトというか、抑え目だと思います。
技を連発するようなゲームじゃないお陰ですかね? 少なくとも、6人で殴っているわけですが、自分が何やっているかよくわからなくなるというような現象はありませんでした。

ストーリー進行に伴うゲーム性の難易度に関しては、かなり易しいですね。
経験値を稼ぐ方法が豊富です。ボスなりエリートなりにチェインアタックのオーバーキルをかませば、道中雑魚狩りはいらないくらいです。ある程度エリートを無視しながら進めても適正レベルで遊べるかも?
逆にレベル上げを縛ると、かなり厳しくなります。ノーマルはLv5差でかなり厳しいです。ハードは同レベルでもきつく、5~10くらいは上でないと難しいみたいな話は聞きました。
このレベル差は相手の攻撃力もそうなのですが、一番は命中率補正の厳しさが響いてくると思います。器用さレベル差でそれほど違いがないのに、相手レベルを超えるか超えないかで露骨に命中率が変わります。おそらくレベル補正がありますね、これは!
一応、当てにくい相手にも当てやすくする方法がそれなりにあるので、低レベル進行も面白そうかもしれませんね。

地味に助かったのが、メインストーリーやクエストを設定した場合、現地まで線で導いてくれるナビゲーションがありがたかったです。
こういうの、なかなかなかったと思います。ましてこういうオープンワールドチックなゲームは自由に歩けるから、「探してね」っていう方が多いですよね。目印があったとしても方角だけで、どういう道のりが正しいかは探さないといけないという。
地面にラインを引いて、ルートを確実に示してくれるゲームは……私の記憶の中ではないですね。ゼノブレイド3が初めてかも。おかげで寄り道しても、すぐ復帰できるし、逆に寄り道が多くなった印象です。

ちょっと思ったのは、ライジングが……シリアスな敵にライジングすると、こう、なんというか。雰囲気ぶっ壊れというか?
いや面白いからいいんですけど! 回りすぎですってば!

キャラクター

みんないい性格していて、すっごいよかったです!
サブキャラとかもストーリー性があって、応援したくなるくらい深みがあります。
むしろ一部キャラは、メインキャラより劇的なストーリーがあって、食ってしまっている感じも少々……?
たくさんのキャラがいますが、誰として嫌なキャラがいない(※敵キャラ除く)と感じられたのは、よく考えて作られているなあと思いました。

メインキャラで好きなキャラの順番を言うと、タイオン=ユーニ>ミオ>セナ>ノア>ランツですかね。
カップリングが好きなわけじゃないんですけど、タイオンとユーニはキャラが生き生きしてて好きです。タイオンのイキrもとい情熱的なとことか、ユーニの極悪顔とか!
最初のタイオンのあのイメージで、ここまで愛されキャラになったのは、本当面白いとしか言いようがないですね。
ユーニはムードメイカー的な存在で、場を明るくしてくれるところが好印象でした。全員が生真面目な中、ユーニの遊び心がかなり刺さった感じがします。
それに他人への気遣いというか、想いもいいんですよね。ユーニとアシェラの関係とか!

次にミオですが、これはヒロイン補正がけっこう高めです。
あとツッコミ役が不在なところをちゃんとまとめてくれたり、ノアより感情的なところが良かったです。
メインストーリーでは活躍していた反面、サブストーリーではあんまり良いところがなかったり……? そこらへんが、タイオン、ユーニとの差になってしまったのかもしれません。

セナはとても良い子だと思います! セナ、ホント、ツヨイ。
ただ残念なことに、メインストーリーであれだけ場面を与えられながら、とがった活躍をできなかったイメージです……。自分の命を賭してエヌを消滅させようとしたところや、シャナイアの件や……最後はセナが何とかするのではなく、そのまま場面が流れてしまったため、成長に見合った活躍ができなかったんですよね。
サブストーリーもセナが大きく関わるわけでなく、サブキャラ自身が進んでしまうことが多くて、ここでも活躍できず。
唯一目立ったのが、ナギリのストーリーだけでした。
しかし、逆にこのナギリのストーリーが、私的にとても好印象です。こういうストーリーが多ければ、大人気キャラになったと思うんですが。

さて、ノアとランツですが……二人は他キャラの下位互換的なイベントしかなく、だいぶ活躍の場面を取られてしまった印象です。
ノアはほとんどの活躍部分がミオと被っているんですよね。同時に主人公として設定されたせいか、人間性が薄味で、そういった部分はエヌに取られた感じがします。オレのミオ!
ランツは、個人の問題が少ないんですよね。ヨランはノアとユーニとの問題でもあるし、自分の力の弱さ部分の話になるとセナが仲間にいて、かつセナの方がそっちの描写が多いので食われている印象です。
そしてボケ役も、タイオンにとられるという……。おいノア! ランツが活躍の場ほしいってよ!

ただどのキャラも強烈なだけだったってだけで、悪いキャラはいません。むしろ全員良いです。
あくまで上記は私個人の感想で、見方によっては「ランツ好き!」もあって然るべきですし、「ノア最高!」とかもぜんぜんあって当たり前です。
自分の推しキャラを愛でよう!

ボリューム

ボリュームは近年まれに見る多さだと思います。
少なくとも、すべてのストーリーとサブストーリー見るだけで100時間かかりました。こっからゲーム性とかも極めて楽しむといったら、200~300時間遊べても不思議じゃありませんね。

そのボリュームの比重ですが、サブストーリーにかなり比重を置いていると思います。
私がこのゲームを一番にオススメするとしたらサブストーリーを上げるくらいには充実していて、推しキャラのストーリーを楽しめるのがとても良かったです。

逆にそこらへんに力を割きすぎたんですかね……?
グラフィックやキャラモデル等も素晴らしかったのですが、かなりのキャラが汎用モブキャラのスキンを与えられています。
かなり独特なイメージを持つキャラは専用スキンがあったりするのですが、逆に強烈でなければたいていが使いまわしです。重要キャラも使いまわしだったりするので、最初のうちで顔でキャラを覚えていた人は混乱したのではないでしょうか?

他にボリューム的な意味で怪しいのは、イベント時のキャラの棒立ちです。
キャラ棒立ちはそれなりの場面で出くわすと思うのですが、私はこれを「本当は戦闘や特殊モーションを入れて演出する予定、もしくは作成していた場面だったが、ボリュームが足りず泣く泣く削除した」のではないかと見ています。
このゲームの演出が全体ヘタなわけではないです。むしろよく表現できたなというところもあって、驚く部分もあります。
そのような技術を持っている上で、棒立ちというニュートラルなんかより、何か演出入れたほうが良くなるという場面で、ニュートラルを選択するような開発陣ではないと思うんですよね。

これ、開発陣が満足いくまで作成したら、どれだけの容量になったんでしょうね……?
やってみたいような、おそろしいような……少なくとも、switchでこのクオリティを動かせるのは間違いなく神がかっています。
10年後とかにハイクオリティリメイクとかされるのが楽しみですね。

親切さ

チュートリアルとかは多い方です。
ですがそれ以上に、いじられるシステムが多すぎる……。最初多いと思ったシステムも、後になるとぜんぜん少ないって思っちゃうくらいでした。

もうちょっと、体感でわかりやすい部分が多ければ、説明も少なくても良かったんじゃないかと思います。
例えば、タレントアーツの溜め方では、ゲージが大きく伸びる要素については違う文字色で示すとか。
融合アーツ部分から光が飛んで、インタリングゲージに飛ぶとか。
アクセサリーは大分類から選択でも良かったかも? スキルは……難しいですね。わざわざソートをかけるほど多いものではないですが、毎回探すし……。

あとジェム、アクセサリー、アーツが解禁された後、使用したことないクラスは自動装備だけど、既に使用したクラスは空いたままというのも、ちょっと不親切でした。
ここらへん、付け替えるのが面倒で、もうほぼほぼお任せ装備でした……。

そこらへん以外はかなり新設だったと思います。
ガイドラインは道に沿っていてわかりやすいし、マップ上からクエスト目的地が見えるのも良かったです。

総評

神ゲー、です!
ちょっと気になる部分もありますが、ボリューム故に犠牲なった部分であって、それによって増したボリュームは良質なものばかりです。
少し気になった方は、買ってみるのが一番!
ゲーム性はかなり凝っていますが、レベル差があればかなり楽に勝てるし、レベル上げも簡単です。アクションが苦手な方でも、ぜんぜん楽しめると思いますよ!

そういえばつい先日、ニンテンドーカタログチケットが発売されました、
ゼノブレイド3は上から数えた方が早いほど高額なので、カタログチケットを使うとかなりお得なのではないでしょうか!

以上!

関連

版権:Nintendo / MONOLITHSOFT
公式ページ:Xenoblade3(ゼノブレイド3) | Nintendo Switch | 任天堂

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