【イベント・フェス】東京ゲームダンジョン3に行ってみた_2023年7月【プレイ感想】

閲覧の前にお読みください

この記事はイベント「東京ゲームダンジョン3」の感想記事となります。
筆者の生存確認記事みたいな感じで書いてますので、特に大したことは書いてありません。気になる人は実際に行った方が良いです!
ひと月後に横浜ゲームダンジョンが開催されるので、そちらをどうぞ!

特にネタバレ等はありませんが、それほど長く居たわけでもなく、あれこれ取材したわけでもないので、情報としてはツイッターレベルくらいのことを書き連ねるくらい……?
あと出店に対して気になった部分がけっこうありました。私は出展者側の立場ではないため物申せる立場ではありませんが、見た側として「こういうことしてもらえるとありがたいなあ」というのをメモ程度に書いておきます。
もしかしたら筆者も何かの縁で「ゲーム作ってみよう!」となるかもしれないのでね……!

概要

●東京ゲームダンジョンとは
東京ゲームダンジョンは国内の個人や小規模チームが制作するデジタル・ゲームの展示会です。
手頃な料金と充実した設備で、気軽に作品を出展・試遊できるイベントです。主催者は個人でゲームを作っているインディ開発者です。みんなで一緒に国内のインディゲームを盛り上げましょう!
「東京ゲームダンジョン3」は2023年7月30日(日)、「横浜ゲームダンジョン」は8月27日(日)に開催予定です。

●(出典側)こんな人におすすめ!
・締切がほしい人
ゲームを完成させるために締切が欲しい!締切がないとダラけてしまうという方へ。作品がエターナりそうな場合は、出展申込して腹をくくりましょう!
・作品を見てほしい人
自作ゲームをリーズナブルに宣伝したい!作品へのフィードバックがほしいという方へ。バカでかい机であなたの作品の魅力を存分にアピールしてください!
・つながりたい人
同じインディ開発者やインディゲーム好きとつながりたい!いろんな作品を見て刺激を受けたい方へ。周りにゲーム作ってる人がいなくてもここにはたくさんいます。

~公式ホームページより抜粋~

気になったゲーム

くるくる会場を回って、いくつかめぼしをつけたゲームを上げていきます。

>>蒐命のラスティル(3DアクションRPGローグライク)

3Dのローグライクで、かなりテンポが良いです。
女の子がファンタジー世界で剣や魔法を振り回す、よくあるやつです。しかし3Dモデルは一目見てわかるほどきちんとしてますし(アセットとかだったらごめんなさい)、質感にも気を遣っているのが感じられます。
正直、頭が抜きんでていましたね。出来も既製品と遜色なく、個人で作っているとは思えませんでした。良い意味で。
パンフレットを見た感じではモンスターの捕獲育成とか、ストーリー・エンドコンテンツもあるようです。まじで至れり尽くせり。
個人的にはリリースしたら買いたいです。

既にSteamでページを作っているようです。販売は2024年とのこと。
https://store.steampowered.com/app/2162820/_/


>>プニヒローダー2(3Dアクションシューターバトル)

ロボが戦うやつです。いわゆる「アーマードコア」系。
見た目が緩いのでシステム系も緩いんじゃなーい? と思いましたが、ガチバトルでした。
実弾もさることながら、ビーム兵器もあるし、近接武器もあります。
カスタマイズも自由度高そうです。ボディが厚いと防御力高いんですかね? 機動力も低くなる……のかも?
もちろん、かわいいプニ部分もカスタマイズ可能!

既にSteamでページを作っているようです。販売は2023年とのこと。
https://store.steampowered.com/app/1956960/2/


>>PARRY KING(3Dアクションリズムバトル)

うーん、近似ゲームは「SEKIRO」ですかね……? 大剣をすごい速度でブンブン振り回せるので、スピード感はSEKIROより上っぽい。
黒い一つ目スライムっぽいものから手が生えていて、それが武器をつかんで戦うみたいなゲームのようです。
一対一の場面を見たので、そういうサシのゲームなのか、ボスがそうなるものなのかは不明です。パンフレットもスライムが剣を持っているというイラストしかなくて、よくわからない……。
ただテンポが良く爽快感があるというのは、見ているだけでもすごい伝わってきました。

ちょっとそれだけだと情報不足だと思い、Googleに聞いてげふんげふん、調べてみました。
今年のIGCに参加されていたようで、概要がありました。リズムに乗ってアクションを行うゲームとのこと。
となると、パリィという要素はSEKIROを思わせますが、近似は「リズム天国」とかなのかもしれませんね。


>>Geranium(2Dメトロイドヴァニア)

何となくですが、やや硬派なメトロイドヴァニアを思わせる挙動をしています。
これは単純にキャッスルヴァニア系列が好きな人なら刺さるのではないでしょうか。

既にSteamでページを作っているようです。販売は未定とのこと。
https://store.steampowered.com/app/1780220/GeraniumTale_of_Dawns_Desire/


>>ELEMASTA(2DドットコマンドRPGオープンワールド)

ゲーム業界でも大ベテランの方が、自分の趣味に走ってドットによるオープンワールドを作成したゲームだそうな。
仲間の数もアイテムの種類も膨大なそうで。たぶん好きな人は一生遊べるゲームにできそうな雰囲気あります。
バトルは「ドラクエ」でお馴染みのコマンド式。


>>Vany Slash(3Dアクションバトル)

爽快アクションを目指しているようで、その通り派手なアクションが楽しめるようです。
ベヨネッタとか、ああいった感じを目指してるんですかね?
そう言われてみると、アクションが無駄のない無駄な動きをしている作品って、そうそう多くないかもしれません。
ぜひインディーズ界のベヨネッタを目指したいただきたいですね!。

パンフレットに公式ページがありましたので拝借。販売時期は未定とのこと。
https://www.vanyslash.com/


>>MAGIC STONE GUADIANS(VRタワーディフェンス)

タワーディフェンスをVRで、という作品ですね。
筆者が周り見た限りではVR作品はこれしかなく、けっこう目立ってました。試遊していた方ががんばって体を動かしていたのを後ろで見ていましたが……ちょっと気になったことがありましたので、それはまた後述。
感覚で動かすのとタワーディフェンスの相性は良いものです。スマホゲーでやっている人ならわかっていると思いますが、「このユニットをここに配置」というのを感覚でできるからですね。ポインタ操作だと行ったり来たりが相当ロスくて、操作ミスが多いです。まあ指で操作もミスが多いんですが……。
なのでタワーディフェンス好きな筆者的には、この組み合わせは応援したいです!

既にSteamでページを作っているようです。販売は2023年とのこと。
https://store.steampowered.com/app/1708750/Magic_Stone_Guardians/


>>ソウエンノイセキ(二人協力謎解き)

こういうイベントに出すのも珍しい、二人協力プレイ前提の謎解きゲームです。近似は「チックタック」とかですね。
なんで珍しいかと言うと、席が離れてないとお互いに見て確認できちゃうからですね。こういうのは「言葉」でどう伝えるかが重要なので、カンニングできちゃうのは致命的です……。
またこういうゲームは配信やコラボ映えしますが、同時にネタバレを食らいます。謎解きだとこれまた致命的で、配信されると売上が下がるという。
こういうゲームが好きな人は、「評判とか確認せず買った方がいい」です。ネタバレが少しでもあると、コンテンツの魅力を大きく失いますからね。

既にSteamで販売中です。値段は……500円!
https://store.steampowered.com/app/2283120/_/


>>Echoes(不思議なダンジョン)

まだまだ具体的なところは決まってないようですが、とりあえず紹介。不思議なダンジョンだからね!
不思議なダンジョンはけっこうバランスとるのが難しいので、がんばってほしいですねー。

まだ完成のめどが立っていないのか、ツイッターの開発報告のみ。気になる方はフォロー!
https://twitter.com/B3M9eSw3horC7Eg


他に気になったところ

他にもいろいろ気になるゲームはありました。「悠久のユーフォリア」とか。これビッグタイトルなはずですが、なんで東京ゲームダンジョンでパンフレット配っているんだろう……?
スマホゲーとかも気になったのですが、ちょっと断念しました。
……以下、マイナス方面に触れるため、そういうのが嫌な人は飛ばしてください。

>>展示側の効率的な「広報」

まず気になったのは、台にプレイ用のディスプレイやコントローラーと、パンフレット直置きしているサークルが多かったことです。
リハーサルとかしないでしょうし、実際に参加しないと気付かないってこともあると思いますが、そういうサークルはだいぶ損をしていたと思います。
何故かと言うと、プレイする人が台の前に立つ、あるいは座ると、それだけで台の上が見えなくなるからです。
試遊に5分だとしても、5分間に効果的な広告が1~2人にしか伝わらない……あるいはそれ以下に。試遊する人が100%、興味を持ってくれている人かはわかりませんからね。
そして、台の上が見えないと、本当のターゲット層が興味持ってくれるかも運次第です。
スマホゲー側がかなりがら空きだったのは、ここがネックだったと思います。スマホの画面はやってる人にしか見えないし、何ならパンフレットはイラストだけで読み取れないし、何のゲームを展示してるかわからなくて興味を持てないのです。

周り見てて人気だったところは、「高さ」や「大きさ」を活かしてるなと思いました。
歩いてて目について、それが何のゲームかすぐわかるなら、そりゃ好みの人達がこぞって集まるわけですよ。そういうサークルはパンフレットの内容もうまかったです。

まず必要なのは、流し見でみてても目につくくらい大きなディスプレイか、座っている人や見学している人の後ろからでも見える「高さ」や「伸ばし」を用意することだと思います。(主催の展示物制限に従う限りで)
あと客がいない時は、宣伝を流したり、展示側があえてプレイをしてプレイ画面を見せるとか、そういう工夫が必要です。
面倒だと思いますが、そうでもしないとターゲット層に見てもらえず、「とりあえずゲームしにきた」みたいなメインターゲット層から外れた人へ宣伝しかできなくなってしまうのです。
当然、そういった人に感想を求めたって、ろくに良い返事をもらえません。買う気がないからね!
せっかく出展したのに良い思い出ができないのは、今後開発する上でのモチベに関わります。開発に関わらない部分だからといって、手を抜かない方が良いと筆者は思いました。


>>主催側に期待したいことと、出来ないなら出店側が気を付けること

公式ホームページを見る限り、主催はかなり応援するようなことをほのめかしていましたが、現場を見る限り熱意は文面ほどでもないのかなという気がしました。
もちろん、場を作っていて、かつ出展料と入場料が格安なので、それだけでもありがたいです。なのでまあ、これから筆者が言うのはわがままとか難癖に近いのかもしれません。

・全体マップがない
まずマップがないのが気になりました。
ジャンルもわかれば万々歳ですが、せめてサークル名と場所だけは紙にするべきでしょう。パンフレットを持ち帰られなかったら、ゲーム名もサークル名も何もかもわからないのが現状です。
ダンジョンだからマッピングする楽しさがある……? それならマッピング用の紙をヨコセ!
こほん。まあパンフレットなかったり上記の広報力が足りてないサークルに対して、マップがあればもっと来客伸びたんじゃないかなって思います。

・道のスペース
道が狭いです。反対に、出展側のスペースが広すぎます。
立ち見客が発生してしまうと、それだけで渋滞が起きました。ゲームという性質上、確実に立ち見が発生しえるため、いくらたくさん出展者を出したいからって詰めすぎてしまうのは、逆効果なのではと思いました。
例えば、立ち見客用のスペースを作るべきだと思うのです。テーブルを大きくするのではなくて、への字型テーブルにしてスペースを作るとか。また出展側も金銭のやりとりや物のやりとりが発生するのでなければ、スペースが必要な荷物なんてPCくらいなだけです。もっと詰められたのではと思いました。
立ち見したいと思える素敵なゲームの裏側には、出展側の努力があったはずです。それを「道が狭いから立ち止まって見れなかった」なんて理由でろくに顧みられなかったら、可哀想すぎます。

・広報指導とかはなかったのか
上記「展示物の効率的な広報」蛇腹でも触れましたが、何をやっているのか遠目ではいまいちわからないサークルが目立ちました。
あまりずさんだと、普通に次の開催時の来客数に響きますし、主催側はもっと力を入れて指導するべきです。(もうしていたならゴメンナサイ!)
何なら、ある程度のディスプレイ、ディスプレイ固定台、スマホ画面出力装置等、その他機材の貸し出しも視野にいれるべきです。この規模なら無料でもペイできますし、レンタル料でぼってもむしろありがたがられるんじゃないでしょうか。

・総評
メインターゲット層と出展側が結びつきやすい、そういう工夫をするべきです。
工夫すれば、主催側も出展側も来客側もWin-Winな状態になれるはずです。


嫌な言い方をしないように気を付けて言うならば、広報という仕事はやはりプロだな、ということです。
広報の仕事をしている人でゲーム開発している人がいるのであれば、あるいはイベント会場で働いている人がいるのであれば、ぜひここらへんの知識を広めてほしいですね!

最後に

ケチをつけてしまいましたが、筆者的には満点です。
面白そうなゲームが見つかったし、販売が楽しみです。Steamとか販売サイトのサーフィンとはまた違った探し方ができるのがいいですね。
例えばVRなんかは私は度外視していたのですが、やっているのを見て買いたくなってしまいました。
こういう出会いは、場がないとなかなか作れないものです。

みなさんもぜひ、次回の東京ゲームダンジョンないし横浜ゲームダンジョンに参加してみてください!
あなたに合った、素敵なゲームが見つかりますように!

関連情報

主催者:岩崎 さん
ツイッター:岩崎@インディゲーム制作(@iwski)さん / X (twitter.com)
公式ページ:東京ゲームダンジョン | インディゲーム展示会 2023年7月30日(日)東京・浜松町、8月27日(日)新横浜で開催! (tokyogamedungeon.com)

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