目次
概要
この記事はゲーム「アーマードコア6」のプレイ感想記事となります。(プレイ時期2023年9月)
とりあえず全ルートクリアしたので、感想を書いていきます!
他のレビュー記事や知り合いのプレイ感想を聞く限り、歴代と比べたり、思ったのと異なるみたいなことばかり耳にします。なので、これから買う人の参考になる程度のプレイ感想を書いていければなと思います!
ちなみにネタバレは控えていきたいと思いますが、若干システム面の話で語らずを得ない部分がありますので、そこはご了承ください。
また真面目な攻略とか求めている方はwikiへ行きましょう!
今作のジャンルについて
一般的な話をするなら、「ロボやメカが戦うアクションゲーム」となります。
かなり硬派で、シリアスな物語が展開されます。主人公はだいたい傭兵という身分で、各地の戦争を渡り歩き、いずれかの勢力に味方することとなるでしょう。
戦闘システムもリアルさを追求していて、実弾が非常に映えるシブさです。
その世界観に惹かれるファンは国内外問わず多く、6の発売は全世界が湧いたと言っても過言ではないほど、このジャンルではメジャーなタイトルでした。
さて、今作の話になりますが、アクションという部分は変わりませんが、一説によると「ソウルライク」風味になっていると噂されています。
筆者の結論から言うと、「ソウルライクではないが高難易度でソウルシリーズやSEKIROに引っ張られたシステム感」であると考えます。
まあ同社発売のソフトかつ同ジャンルのアクションなので、流用されている部分が多くあるのでしょう。ただソウルシリーズやSEKIROに欠かせない要素が欠けているので、筆者としてはソウルライクではないと考えています。
どんなアクションでも好き! という方なら、断然オススメです。特に高い難易度好きなら言うまでもなくですね。
逆にアクションが苦手な人は買わない方がいいです。オススメできないとかいうレベルではなくて、というのもアクションの中でも比類ないほど高難易度を誇り、後半になればなるほど理不尽に感じられる攻撃が主体となるからです。それはソウルシリーズと比べ物にならないほどで、ソウルシリーズで挫折した人には向いてないです。
前作以前のシリーズとの違いって? ~異なる点について~
実は筆者、アーマードコアは初めてなので、前作以前の作品がわかりません!
なので、ちゃんとした感想は出せないのですが、前作からやっている人がよく「ソウルライクに似ている」と言っているのを見れば、なんとなく理由を察しました。
ソウルライク系と似ている点として「相手の大振りの必殺技っぽい攻撃はちゃんと避けないと大ダメージを食らう」というところです。
これは前兆があり、当たってしまうと十中八九「スタッガー」状態に陥ってしまうような強力な攻撃を指します。特に各ルートのラスボスは特殊モーションを持っていて、きちんと見定めた上での回避をしないとヒットしてしまうでしょう。
ソウルシリーズも無暗に回避しようとするとヒットしてしまう攻撃や、当たると窮地に追い込まれてしまう攻撃が存在します。
両者とも同じ性質で、必殺技的な攻撃が避けにくいものの明確な避け方が存在します。まず避け方を学ぶことから始まるため、こういったところから「アーマードコア6はソウルライクではないか」という見方が強まったのだと思います。
なので前作以前と比べると難しくなっているのではないでしょうか。
もともとアーマードコアは難しいイメージがありますが、輪をかけて難易度が上がったと推測します。そもそも銃撃戦って間合いが広すぎるので、常に攻撃チャンスがあるわけでして。それはつまり、常に大技チャンスで逆転されてもおかしくない状況です。プレッシャーも半端ないです。
スタッガーもよくもわるくもですね。ソウルシリーズは離れれば強靭、SEKIROは体幹ゲージが回復しますが、こちらは隠れるところがないとスタッガー値の回復が難しいですし……こちらが一気に攻められる時は気持ち良いんですけどね!
攻防にメリハリがつきすぎた、故に難しくなってしまったシステムと言えます。
このシステムをうまく利用できる立ち回りができないと、難易度が他ゲームと比べるまでもないほどになると思います。
今作ならではのオススメ
目玉はやはり「スタッガー」ではないでしょうか。
いわゆるスタン値のようなもので、攻撃を与え続けることでゲージが溜まり、ゲージがマックスになると相手が長い間のけぞります。防御力も一時的に下がり連続でのけぞらせることができるため、攻勢の合図となります。この状態を「スタッガー」と呼びます。
相手のHPを一気に削れるのは爽快感があり、最後まで逆転の目もあって、手に汗握っちゃいます。
とはいえ、これは自分にも適用されるため、自分がスタッガー状態になると非常に危険なわけですが……。
また前作から引き続き、アセンブル(機体カスタマイズ)要素があります!
足を変えれば歩行タイプが変わるのも変わらず。逆関節や四足、タンクでジャンプ関連の動きが変わるので、自分に合ったアセンブルを決めていきましょう!
武器も格好良いものが多いです。
実弾、ビーム、爆発物。連射できるものもあれば、単発が強いもの、中にはチャージ可能なんていうものもあったりします。
それから格闘系の武器はどれもいいですね!
非常に映えて、ついつい装備したくなってしまいます。
あと一番、筆者的にオススメなのが「キャラクター」です。
「ストーリー」もあいまって、ついついキャラクターに感情移入してしまいます。「エア」ももちろんのこと、「ハンドラー・ウォルター」や「シンダー・カーラ」「チャティ・スティック」がいいですね!
また「G1 ミシガン」がなかなか良いキャラしています。彼と対峙するルートを選ぶと、その人気の一端に触れることが出来るかもしれません。
というか、どのキャラも対峙した時が一番魅力的なんですよね。「追い詰められた時こそ本性」なんて言いますが、その本性が本当に美しくも泣けてしまいます。
BGMも良い曲ばかりです。
オススメは「バルテウス戦」と「シンダー・カーラ戦」の曲ですかね。「ルビコンの解放者」ルートのラスボス曲も状況あいまって泣けてしまいます。
クリアできない人への軽いアドバイス
よくもわるくもスタッガーです。
後半になると敵の攻撃追尾がきつく、HPが減っていき、またスタッガー値が一向に下がらず溜まっていくのは仕方がない現象です。ソウルライクと違い、完全ガードの概念がないし、攻撃間合いもほぼ機能していないことから、「完璧に避ける」ことができないためです。
そして敵AIはこちらがスタッガーになると、リキャスト状態でない限り最大の火力を叩きつけてこようとします。少なくとも4000前後は確定ダメージと思ってください。
これを避けたい場合は、「アーマー」技を使って無理やり下げるか、自分より先に相手をスタッガーさせるか、です。障害物があるMAPなら隠れることで下げることも可能ですが、ラスボス系のマップは隠れるところがないので隠れる戦法は通用しません。
まあラスボスはそもそも大振り技がほぼスタッガーになるような攻撃なので、スタッガーを気にする意味もあまりないですけどね!
それは逆にこちらも言えます。
こちらの弾幕が激しければ、相手もスタッガー値が下がりません。スタッガー時に最大威力を叩きこめば、一気にHPを削ることができます。
普通に削るにはかなりきついのでスタッガーを積極的に狙っていきましょう。
Wikiとかでもオススメされていますが、ショットガンが広範囲かつ衝撃値が高くてオススメです。あとはレールガン系が威力、衝撃値、弾速どれも高水準で使いやすく、雑魚戦にもボス戦にも応用できて良い感じです!
オススメできる武器を上げたついでに、逆にオススメできない武器についてですが……。
近距離武器は全般オススメできません。筆者の1週目は左手ブレード固定でやってて地獄を見ました……。
これは敵に近づくのが大変というのが根本にありますが、モーションがすぐ出るわけじゃないので密着発動じゃないと逃げる敵を追いかけられないのが一点、当ててもよろけを確定で取れないと攻撃している間に集中砲火を食らってHPがめっちゃ減るのが一点、リキャストが遠く回転率が良くないのが一点、中距離からではスタッガーを見てから行動が間に合わないのが一点。
格好良いですし、威力もトップレベルに強いのですが、活かせる環境じゃないのが残念なところです。
防御系のオススメですが、系統としてはブーストとかよりHPに振ったほうが良いです。
スピードはいらないのか? と思われると思いますが、最低限あればいいです。おそらく自分側も敵側も同じロックオンロジックで、ロックオン対象のスピードを予測してAIMします。予測撃ちがデフォルトだから、どれだけ速かろうが結果は同じと言えます。
また通常時のスピードをどれだけ極めても、誘導強い攻撃を避けるほどのスピードまで上がらず、クイックブーストなしに避けられないので、通常スピードはそこそこにしておきましょう!
今後の期待したいアップデート(これあれば初心者もやりやすくなるのでは?)
・無限強化制度
ソウルライクにはレベル制度でごり押しできる、大変すばらしい制度がございます。
アーマードコアはパッシブスキル解放みたいなところはありますが、元のステータスを底上げしてくれる制度はありません。
一定以上はプレイヤースキルが必要で、なのに必要水準がかなり高めです。
初心者が参入するとしたら、ここらへんの整備をしてほしいですね。
無限強化はやりすぎだとしても、敵のランクを下げるみたいな調整があると嬉しいです!
・敵の小弾対策
後半になればなるほど敵の小弾の制度や追尾が上がっていって、避けるのが厳しいです。
小弾がちくちくHP削って来るし、スタッガー値を溜めてくるし、まじできついです。
ソウルシリーズだと盾で防げますし、SEKIROは弾きで防げます。どっちともゲージ管理がそう難しくなく、完全防御ができます。
それに比べてAC6はガードに専用装備が必要で、かつパーフェクトガードをしてもダメージがあります。専用ガードゲージも連続して展開するとすぐゲージ枯渇してしまうという。他フロムゲームと比べると防御面が劣化していると言わざるを得ません。
しかもそれでいて、ソウルシリーズやSEKIROより攻撃が激しいです。
別にガードにダメージがあってもいいんですけどー、もっとゲージというか、耐久力がほしいというか?
防御面のアップデートが欲しいですね!
・スタッガーの調整
スタッガーがよくもわるくもです。(三回目)
確かに大ダメージを与えられるのは爽快感がありますが、通常のダメージが入らなさ過ぎてスタッガーゲーになっています。だから威力より衝撃力を優先したアセンブリメインになってしまいます。
もうちょっと衝撃力と威力のバランスがほしいかもです。
・武器のよろけ制度
よろけを取る方法として、主にスタッガーが上げられると思います。
しかし、スタッガーとは別に、武器にはよろけ属性がついているものがあります。スタッガー値がたまらなくても、その武器が当たるとよろけて少しの間動けなくなってしまいます。
このよろけ、よろけ中にスタッガー値が溜まると、新しくスタッガーのよろけモーションが発生します。つまり連続よろけですね。これが凶悪すぎる。
こういうのは大抵、大砲みたいな威力も衝撃も高くて弾数少なくリキャストも長い武器につくもので、かつ事前動作があって避けやすい攻撃なことが多いです。
ただまあ、一部誘導ついているものがあったり、MTやAC機じゃない特殊武器ありボスだと避けにくいものがあります。そういった攻撃に連続で畳みかけられると、スタッガー込みで8000くらい失うこともあったりなかったり。
六文銭戦はこれでけっこう苦労した覚えがあります。
あまり頻発する現象ではないのでそんなに目の敵にしなくてもいいかもですが、今後のアップデートで暴れる可能性は大です。早めに対策ほしいですね。具体的には誘導付きのはよろけ無くしてほしいですね!
逆に近接武器は全部よろけつけてもいい気がします。今のところ、リスクとリターンが見合ってないですね……。
・近接武器系
立体的な移動が可能、かつ逃げながら攻撃できるこのゲームで、近接はだいぶ難易度が高い武器です。
まず近づくのが難しく、次に密着から逃げる相手に当てるのが難しく、近接攻撃を放った後に相手の攻撃を避けるのも難しい。難難難ばかりです。
一応、スタッガー状態に当てることができれば大ダメージを与えることができます。もともと威力高めなこともあり、その時の威力は全クラスでもトップレベルでしょう!
けっこう落としどころが難しいと思いますが、少なくともリキャスト時間をもっと短くして早いサイクルでの攻撃が出来ると、雑魚戦ではすごい使いやすくなるのではないでしょうか。
最後に
キャラクターないし、キャラが輝くストーリーは必見レベルです!
ですが、ストーリーだけ見たい勢がクリアできる難易度ではなく、wiki等を見ながら練習を取り入れないと勝利の糸口をつかむことさえ覚束ないレベルです。個人で攻略を編み出してという考えは、ゲームがうまいと言われる部類な方にしかオススメできません。
さっくり遊びたい方は、アップデートで良くなることを期待して待つのもありかもしれません。
逆にじっくり遊びたい方は、できるところまで進めてしまって、詰まったところは攻略サイトを見ながら攻略すると良いでしょう。
関連情報
製作者:株式会社フロム・ソフトウェア
公式サイト:ARMORED CORE VI OFFICIAL SITE | アーマード・コア6 オフィシャルサイト
販売先:Steam:ARMORED CORE™ VI FIRES OF RUBICON™ (steampowered.com)
対応プラットフォーム:Steam、PlayStation4・5、XBox
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